合理的な厚さデータ収集とデータ処理
72DL PLUS™の全モデルに、2 GBまでデータ保存可能な内蔵データログ機能とオンボードファイル管理機能が搭載されています。
- 画面上の英数字キーパッドで、作業を整理するためのファイル名作成やレポートヘッダー編集が可能
- [File Manager]メニューから、アプリケーションファイルのレビューと編集、検査データファイルのレビューと削除、検査完了率の確認が簡単に。一度指定したファイルを必要なときに呼び出し可能。
- フットスイッチに接続すれば、データの保存/送信 をハンズフリーで操作可能
定期的な厚さ測定のアプリケーションセットアップが簡単に
単純または複雑な部品に対する定期的なアプリケーションの場合、設定を[My Applications]メニューに保存して呼び出せば、機器の設定プロセスが楽になります。検査のたびに手動で選択や設定の調整をする操作が減るので、検査効率と測定品質の信頼性が増します。
[My Applications]メニューでは、厚さ計本体からカスタムアプリケーションを簡単に作成できます。
- 単一層、多層、バリア、減肉率を事前に設定した構成
- 検査設定の選択から、探触子、材料、アラームとアラーム条件、測定モード、および測定対象マップの設定まで、プロセスの各段階を通してガイド付きのメニューで操作できます。
- アプリケーションの再呼び出しは簡単:厚さ計の電源を入れるだけで開始画面に[My Applications]メニューを表示
柔軟性を高めるために、PCインターフェースアプリケーションを使用してアプリケーションを作成し、製造現場や施設全体にある別の厚さ計にファイルを送ることもできます。
標準化された検査ガイダンスで作業への取りかかりがスムーズに
対話型カスタムテンプレートを使用すれば、厚さ計の標準化された検査ガイダンスに従って、ストレスなく迅速な作業が可能です。管理者は進行中の厚さ検査の品質と進捗をインテリジェントにモニタリングする機能によって、作業が正しく行われていることに確信を持ちやすくなります。
- 検査員のトレーニングにかかる時間とリソースを節約:測定対象マップと設定を作成してすべての装置に送信すれば、すべての検査員が同じプロセスに沿って、測定対象の厚さを一貫して評価できます。
- 確実な厚さ測定:必要なすべての厚さ測定位置でデータが収集されていることを把握可能。ステージごとに色分けされた検査ポイントで進捗を確認します(測定前、アクティブな厚さ測定位置(TML)、測定後、アラーム / 信号喪失(LOS))。
- 必要に応じて容易に厚さ測定を再実行: アラーム / LOS測定で示された規格外測定値をすぐに確認
多用途に対応する測定レイアウトで厚さの変化を追跡して視覚化
どの厚さ計にも5種類の測定レイアウトが組み込まれているので、対象材料の厚さの変化を正確に追跡し、視覚化できます。
A-スキャン
B-スキャン
A / B-スキャン
傾向
ズーム
検査データの管理と解析により製品品質を向上
さらに多くの検査データを収集して製品品質の管理を高めましょう。PCインターフェースアプリケーションには、データの作成、管理、共有、および解析を行うツールが用意されていて、製造現場でのデータに基づく判断に自信が持てます。厚さ傾向のモニタリング、品質の問題の識別、レポート作成を行うことで、一貫性のある製品品質の維持とプロセスの向上に役立ちます。
- 厚さ傾向の変化のモニタリング:統計、傾向線、ヒストグラム表示でデータポイントを解析
- 品質の問題の識別: 解析ダッシュボードで、測定対象や、複数の測定対象にわたる測定位置の履歴を確認
- 検査品質の評価:1つの保存場所にあるデータおよびアプリケーションファイルを複数の厚さ計から編集
- カスタマイズ可能なテンプレートを使用して、個々の部品または製造ライン全体の製造検査レポートをPDF形式で作成
- 高速で簡単なデータ記録:USBとWi-Fiを使用したデータ転送に対応し、データ収集の誤差とバイアスを低減。さらなる解析のためにExcelへのエクスポートも可能。