レーザー顕微鏡による微細形状測定
ガムシロップケース
アプリケーション
私達は家庭や外食でコーヒーなどの嗜好品を飲む時、クリームやシロップを入れることがあります。これらの多くは小さなプラスチックケースに一杯分ずつ個別包装されています。そして個別包装される前の段階では、ケース1つ1つに内容物を入れる工程がありますが、元々重なっていたケースが一つずつ取り出されそこに内容物が入ります。重なったケースを機械で一つずつに取り出す際にケースの外側がその上に被さったケースから容易に離れ内容物を入れる工程がスムーズに行われなければなりません。そのためにはケース外側の、特に上に被さるケースと直接触れる凸部分の表面の粗さを定量的に管理することは重要です。
オリンパスのソリューション
オリンパスの3D測定レーザー顕微鏡LEXTでは高分解能かつ高精度な三次元形状測定を行うことが可能で、表面の粗さや凹凸の深さ(高さ)のプロファイル測定を精度良く測定することができます。LEXTでは、接触式と同様の粗さ(二次元)パラメーターを搭載しており、接触式と同様の互換性のある測定結果を得ることが出来るほか、ISO25178に準拠した粗さ(三次元)パラメーターも搭載しているので、面領域での評価を行うことで線粗さよりもより多くの情報量が得られ、数値のみならず三次元画像と照らし合わせた評価が可能です。従来の接触式では波型のR形状をしたケースの最上部に針を落として測定するのは難しく、また蒸着の手間があり、観察をメインとするSEMも粗さを定量的に評価するのは困難です。こうした課題にもLEXTなら低倍率から高倍率まで微小な測定エリアを見逃すことなく、非接触かつ蒸着することなく測定することが可能です。