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ベアリング洗浄後の金属コンタミネーション解析


深溝型ベアリング
深溝型ベアリング

アプリケーション

ベアリングは、機械駆動部のキーパーツとして広く知られています。その基本的な機能は機械の回転部品の運動を滑らかにして部品同士の摩擦を低減することです。そして、その性能を最大限に発揮させるため、ベアリングは極めて精密に加工されています。そのため、その製造工程における金属コンタミネーション混入は、ベアリングの性能を大きく損なう不具合の原因となります。不具合はコンタミネーションの大きさに関わりなく、たとえ数umのコンタミネーションでも不具合が発生する可能性があります。

ベアリングは、製造工程でのコンタミネーション混入防止のために工程ごとに洗浄が行われ、最終工程後は残留コンタミネーションの解析が行われています。
しかし、金属顕微鏡の光学系を使用しないコンタミネーション解析装置では正確にコンタミネーションの個数計測や形状解析を行なうことができません。

コンタミネーションで、なし地状に荒れたボール
コンタミネーションで、なし地状に荒れたボール


良品ボール(左)

不良品ボール(右)

良品ボール(左)と不良品ボール(右)の表面粗さ画像比較(当社レーザー顕微鏡による)
*不良品は表面粗さが大きく劣化

オリンパスのソリューション

オリンパスコンタミネーション解析システムCIX100による解析

商品の特徴

  1. CIX100はハードウェアと専用ソフトウェアを統合したコンタミネーション解析専用装置です。
    したがって、常に高い再現性と安定性が両立された信頼性の高い検査データが得られます。
    ベアリングのように精密な加工精度が要求される製品では、信頼できるコンタミ検出は不具合発生の原因解析に大きく貢献します。
  2. 特殊光学系の採用により、1回のスキャンで金属・非金属を高精度で検出でき、従来の方法より操作性が大きく向上しました。
  3. 高速ハードウェア制御、粒子解析専用のアルゴリズムなどにより、圧倒的な検査スピードを実現しています。ベアリングのように汎用性が高く、生産数量も多い製品では洗浄後の検査頻度も高いと考えられ、1回あたりの検査スピードの迅速さは検査コストを低減することに直結します。
  4. さまざまな工業規格に対応した検査結果を表示することができます。ベアリングは国や企業で定められたさまざまな規格に適合した検査結果を出すことが必要なケースが多いと考えられます。
    従って、多数の規格に対応し、また、お客様オリジナルの規格に沿った結果も出すことのできるCIX100は幅広いお客様のご要求にお答えできます。

画像

コンタミネーション検出後にサイズ別分類をしたデータ例
コンタミネーション検出後にサイズ別分類をしたデータ例

Olympus IMS

この用途に使用される製品
CIX100は高い信頼性と高速性を両立したコンタミネーション解析の専用システムです。工業規格に沿った顕微鏡検査や検査結果のレビュー、レポート出力が、オペトレ不要な簡単操作で行えます。
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