レーザー顕微鏡による微細形状測定
ペットボトルの飲み口
(1)アプリケーション
ペットボトルは私達の生活の身近なところで数多く流通しています。ペットボトルの品質は、衛生面や輸送性、飲みやすさなどさまざまな観点から管理されています。例えば飲み口の形状も飲料の種類によって少しずつ異なりますが、キャップに直接接する縁の部分は、ボトルを横にしても中から液が漏れ出さないよう、また異物や雑菌入らないよう気密性が求められます。また直接口に触れる部分であるので、その感触も重要となります。そのため、縁の部分の形状を正しく把握することは、品質管理の上、非常に重要です。
(2)オリンパスのソリューション
オリンパスの3D測定レーザー顕微鏡LEXTは共焦点光学系により焦点の合った高さ情報のみを積層させてゆくので、高分解能かつ高精度な三次元形状測定と高解像でクリアな画像を取得することが可能です。粗さは接触式粗さ計と同様の粗さ(二次元)パラメーターはもちろんのこと、ISO25178に準拠した粗さ(三次元)パラメーターを採用しています。従来の接触式では本サンプルのように直線的ではない形状は難しく、得られる高さプロファイルは1ラインに限られますが、LEXTでは非接触かつ面領域での評価を行うことができます。高分解能を保ちながら広範囲エリアの形状を把握したい場合にはステッチング機能が便利です。
画像
(1)良品と不良品の違い
(良品)
(不良品)
(2)画像ステッチング機能による3D画像