コネクティングロッド
アプリケーション
コネクティングロッドはシリンダー内のピストンの上下運動をクランクシャフトの回転運動に変更する機能があります。クランクシャフトと連結される部分はビッグエンドと呼ばれ、内側はコンロッドベアリングと呼ばれる薄いプレートを介してクランクシャフトと摺動し、強く摩擦されます。したがって、クランクシャフトとのスムーズな摺動と、摩擦力軽減のために潤滑油が塗られています。常に適切な量の潤滑油を保持するために、ビッグエンドの内側には潤滑油を保持するための溝が形成されています。このオイル溝の形状が設計通りに形成されていれば、クランクシャフトと適正な摺動がおこなわれます。したがって、オイル溝の高精度の形状計測はコネクティングロッドの品質管理において重要
となります。しかし、コネクティングロッドは長く、両端は円形をしているので、ビッグエンド部を顕微鏡観察するためには、冶具で縦方向に保持する必要があります。しかし、その時サンプルの全体高さは高くなり、顕微鏡のステージに載せると対物レンズがぶつかってしまいます。
オリンパスのソリューション
オリンパス3Dレーザー顕微鏡LEXTは、サンプルの高さが最大210mmまで対応できるタイプの本体がラインアップされていて、冶具をつけたコネクティングロッドをステージに載せても観察測定を行うことができます。
商品の特徴
- 最大サンプル高さ210mmまで観察測定できる本体をラインアップしました。
- 従来機種の最大4倍のスピードで測定できる高速性を実現しました。
- 優れた解像度(平面分解能0.12um)による高精度測定を行うことができます。
- スタートボタンを押すだけで高精度データが取得できるスマートスキャン機能によって、測定者によるデータのばらつきが無くなります。
画像
コネクティングロッド | ビッグエンド部は上下に分割可能 |
冶具で縦向きに固定されたコネクティングロッド |
LEXTにセットされたコネクティングロッド
オイル溝のレーザー顕微鏡画像(対物レンズ20Xズーム1X)
オイル溝の形状計測