デジタルマイクロスコープによる多彩な観察方法
綿布
アプリケーション
繊維が織り込まれ布になる時に、異物が混入し一緒に織り込まれることがあります。工程においてはこのような異物を同定し、発生原因を突きとめてこれを除去することによって、不良を再発させないようにしなければなりません。しかし、繊維に入り込んでしまった異物は顕微鏡でも観察しにくいという問題があります。
オリンパスのソリューション
オリンパスのデジタルマイクロスコープDSXは、目的に最も適した観察方法がワンクリックで簡単に切り替えられます。特に布やフィルターのような繊維の観察には暗視野を、更に繊維に絡まった異物の観察には偏光観察が有効です。更にマルチプレビュー機能を使ってキズ、凹凸、フラットなどサンプルの表面状態に合わせた項目を選ぶだけで、それぞれに適した観察法の画像を一覧表示できるので顕微鏡の初心者、熟練者を問わず誰でも同様な結果を得ることができ観察のバラツキを低減します。また、サンプルの表面の陰影を忠実に表現し鮮明に観察できるHDR機能と3Dや拡張焦点機能を合わせて使えば、凹凸の大きな繊維束の織り込みの様子や異物と繊維の絡まり具合などが全体に焦点の合った、奥行き感のあるクリアな画像で取得できます。1本のレンズでこれまでの金属顕微鏡の倍率レンジをカバーできますが、レンズは2本まで搭載可能で必要に応じて更に高倍の観察も実現できます。このようにDSXの多彩な機能はユーザーの観察シーンで起こる様々な課題を解決します。
画像
①照明方法による見え方の違い
明視野 | 暗視野 | ミックス | 偏光 |
②ハレーション除去の効果
ハレーション除去なし | ハレーション除去あり |
ハレーション除去なし | ハレーション除去あり |