レーザー顕微鏡による非接触3D表面形状測定
エキスパンドメタル
1. アプリケーション
エキスパンドメタルは金属板や鋼板などを切延加工することにより対角線群に作られるメッシュ構造です。その構造ゆえに光や熱、音、空気を通し、それぞれの網目が継ぎ目を持たない一体型構造なので、力学的な強度(特に剪断変形応力)にも優れています。フェンスなど内・外装建材や自動車車体用機器各部、通信機器外装各部、厨房機器、農機など、材料の板厚もメッシュの大きさは使用用途により様々ですが、ホビー・クラフトなどに使用されるアートメタルはメッシュの大きさが1mm前後で板厚も数百umと微細で軽量です。しかし切延工程において切り口が鋭利であったりバリがあったりすると、人が素手で触れたときに怪我をする恐れがあるため表面状態を観察することは重要で、また微細であるがゆえ目視観察では難しいのが実情です。
2. オリンパスのソリューション
オリンパスの3D測定レーザー顕微鏡LEXTは、光学顕微鏡として低倍率から高倍率へ切り替えながら観察ができ、さらにレーザー観察にて特定した箇所の高分解能な三次元表面形状を取得することができます。ピントの合った画像のみを抽出できる共焦点光学系と405nmレーザーの性能を最大限に引き出す専用光学系により得られる信頼性の高いデータで切り口の微小なバリの有無の確認や高さを測定ができるほか、微小な継ぎ目領域の粗さを解析することも可能です。今まで目視や光学顕微鏡だけではピントが合わず不確かだったエッジなどの微小領域の様子がLEXTなら鮮明に把握することができます。また、より広視野な試料の様子を観察するには貼り合せ機能も便利です。
画像
対物レンズ5X ズーム1X | 対物レンズ20X ズーム1X |