レーザー顕微鏡による微細形状測定
接着剤
1. アプリケーション
スマートフォンや携帯電話などのモバイル、コンパクトカメラ、車載用のカーナビディスプレイ、カーオーディオなど私達が身近に使用する電子機器は多くの部品から構成され、寒冷でも熱帯でも様々な温度環境下で変わらない動作が要求されます。機器の部品同士をつける接着剤は、電子機器は温度の変化によって膨張や収縮が大きいと、接着された部品に影響し、ひいては機器の性能そのものに影響を及ぼします。そのため、接着剤は幅広い温度変化にも耐えられる性質を備えていることが重要になります。この性能を評価するため、滴下した接着剤に温度変化を与えた時の体積を管理する必要があります。
2. オリンパスのソリューション
オリンパスの3D測定レーザー顕微鏡LEXTは高N.A.の専用対物レンズと405nmの半導体レーザー性能を最大限に引き出す専用光学系により、粘性のある接着剤でも接触することなく、滴下したドーム型の斜面の形状を綺麗に捉えることができます。また微弱な反射も捉えるフォトマルチプライヤーの搭載により、従来の光学系では困難だった低反射で透明体の試料の表面形状も捉えやすくなりました。これらの性能により得られた高さデータを使い体積測定を行うことで、温度試験前後の接着剤の収縮、膨張が定量的に管理できるようになると、より温度変化の影響を受けにくい材料の選択や製造方法にフィードバックすることができます。
画像
3Dおよび体積測定画像