リチウムイオン電池のセパレーター
アプリケーション
セパレーターはポリエチレンやポリプロピレンなどから形成される多孔質フィルムであり、Liイオン電池のセルの構成部品です。また、正極と負極を仕切り電池内部でショートが発生する事を防ぐ役割があります。
電池がなんらかの不具合でセル内部の温度が上昇し、規定の温度に達した時点でフィルムが溶解して、Liイオンを透過させる微孔が閉じます。それによって充電、放電が止まり、それ以上の温度上昇がなくなり、電池が過熱状態になったり、発火する危険性がなくなります。
フィルム厚が均一で、同じ程度の大きさ孔が均一に分布している事が理想的です。セパレーターの表面状態が良好ですと、Liイオンがスムーズに移動でき、効率的に電流が流れます。
オリンパスのソリューション
レーザー顕微鏡とAFM機能が一体化したナノサーチ顕微鏡OLS4500は、フィルム厚の均一性、孔の大きさを観察、測定することが できます。
商品の特徴
①試料の同一箇所をレーザー顕微鏡からAFMまでシームレスに観察・測定が可能。
②レーザー顕微鏡の搭載により最終的なAFMデータ取得までのスループットが向上。
Images
(備考)
レーザー顕微鏡画像の明るい色の部分は高さが高く、暗い色の部分は低いことを示しています。
レーザー顕微鏡の画像から、AFMで観察したいエリアを特定することが容易になります。