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渦流探傷を使用したファスナーとボルトホールの手動スキャン


世界中で行われている主な渦流探傷では、ファスナーとボルトホールの検査に回転式スキャナー用プローブを使用しています。こうした検査では、ハンドヘルド回転式ボルトホールスキャナーがツールとして選ばれています。ただし、多くのアプリケーションにはボルトホールおよびねじ穴用プローブを使用した手動スキャンが必要です。ハードウェアが更新されて、この手動検査は検査員の使い勝手と機器の寿命のどちらにとっても改善されました。

図1:MiniMite™回転式ボルトホールスキャナーとNORTEC™シリーズ渦流探傷器を使用した航空機ファスナーホールの検査

図1: MiniMite™回転式ボルトホールスキャナーとNORTEC™シリーズ渦流探傷器を使用した航空機ファスナーホールの検査
 

ファスナーとボルトホールの手動検査の課題

航空機ファスナーホール検査で、あらゆる方向の内径(ID)亀裂を検出する例を考えてみましょう。標準的な手動のボルトホールまたはねじ穴用プローブを使用する場合、検査を実施するためにケーブルがプローブと一緒に回転することになります。検査に何度も回転が必要な場合、ケーブルが巻き付いてしまう可能性があります。ケーブルがからまると検査しにくくなる上、ケーブルに不要な圧力がかかって機器の故障につながりかねません。

図2:手動ボルトホールプローブ。

図2:手動ボルトホールプローブ。
 

ファスナーとボルトホールの手動検査におけるケーブル巻き付きの解消

Evidentが採用している特殊用途の同心円状LEMOコネクターオプションは、自由に回転可能なプローブに対応し、ケーブルの巻き付きを解消します。

図3:LEMO同心円状コンタクトコネクター

図3:LEMO同心円状コンタクトコネクター
 

これによって、検査時にプローブとケーブルを両方回転させるのではなく、プローブだけを回転させればよくなります。使い勝手の向上とともに、ケーブルには電気的ノイズを最小限に抑えた優れた性能があります。

図4:標準的な手動プローブとケーブル。ファスナーやボルトホールを手動で検査すると、標準的なケーブルは巻き付くことがわかります。

図4:標準的な手動プローブとケーブル。ファスナーやボルトホールを手動で検査すると、標準的なケーブルは巻き付くことがわかります。
 

図5:自由に回転可能なハンドル付き同心円状コネクター。ファスナーやボルトホールの手動スキャンに伴うケーブルの不要な巻き付きが解消されます。

図5:自由に回転可能なハンドル付き同心円状コネクター。ファスナーやボルトホールの手動スキャンに伴うケーブルの不要な巻き付きが解消されます。
 

新しくなったケーブルとコネクターハードウェアによって、ボルトホールやねじ穴などの手動回転検査が楽に快適になります。同時に、機器への負担が軽減され、クリーンなSN比が維持されます。
 

同心円状コネクター付きボルトホールおよびねじ穴用プローブの注文方法

カスタム設計の同心円状コネクター付きボルトホールおよびねじ穴用プローブに関するすべてのご要望は、当社の受注設計生産(ETO)プロセスを通して検討し、ケーブル(10-039146-00 [Q8000339])とともにお見積りいたします。詳細は、お近くの販売代理店またはオンラインでお問い合わせください。

Olympus IMS

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高性能のボルトホール渦流スキャナーは、Nortec渦流探傷器と組み合わせて使用できます。 600~3000rpmの速度範囲、100Hz~6MHzの周波数範囲、複数のコネクタータイプとプローブタイプなどの機能を搭載したスキャナーは、幅広い用途のソリューションを提供しています。
NORTEC 600 シリーズは、操作性、機動性、耐久性を向上させた小型・軽量なポータブル渦流探傷器です。 鮮明で見やすい5.7インチVGAディスプレイを搭載しているので、渦流信号を屋内・屋外ではっきりと表示することができます。
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