VantaハンドヘルドXRF分析計を使用すれば、倉庫やスクラップヤードにあるさまざまな種類のコーティング加工材料を手早く非破壊で分析できます。
以下の利点があります。
- 高温での連続稼働:最大50 °C(122 °F)
- IP55/IP54準拠:土、ほこり、雨への耐久性があり、過酷な環境での危険から保護
- 落下耐性試験(MIL-STD-810G)に合格:誤って落とした場合の修理コストを低減
- クラウドテクノロジーに対応:どこからでも複数のプラットフォーム間でデータへのアクセスと共有が可能
スクラップリサイクル業界では、スクラップ材料の種類と品質を把握するとともに、不要なスクラップから価値の高い必要な材料を区別することが収益にとって重要です。ニッケル(Ni)、亜鉛(Zn)、アルミニウム(AI)の商品相場が高まるにつれて、スクラップ材料の元素組成を判定して正しい販売価格を決定することが重要になっています。
ハンドヘルドXRFを使用した高速合金判定
VantaハンドヘルドXRF分析計は合金品種を高速に判定します。下の図1~4は、Vanta分析計が各種のステンレス鋼やインコネル合金を数秒で区別できる様子を示しています。
Vantaによる分析結果(左から右へ):図1:ステンレス鋼316、図2:ステンレス鋼304、図3:インコネル718、図4:インコネル625
Vanta分析計では、さらに厳しい要件に合わせて正確な元素濃度も測定できます。図5は、AISI 347をVantaで分析した結果を示しています。比較のため、表1にAISI 347の認証標準試料(CRM)の認証値を示します。
使いやすいユーザーインターフェースとカスタマイズ可能なソフトウェアを備えたVanta XRF分析計は、最小限のトレーニングで楽に扱えます。堅牢設計により正確な結果がすぐに得られるので、環境や作業条件にかかわらず生産性とスループットが向上します。