高速かつ信頼性の高いハンドヘルド蛍光X線分析計の使用をご検討ください。 DELTAは、鉄鋼中のリン(P)を優れた感度で検出します 鉄鋼中のリン(P)の含有量が適正であれば、低炭素鋼の収率と引張強さが向上し、加工性、接合性、耐腐食性が強化されます。しかし、過剰なリン(P)の添加は、鉄鋼の強度と延性を低下させ、ひいては鉄鋼の価値を下げることになる脆性につながります。超低炭素鋼およびパイプライン用鋼管では、リン(P)の含有量について0.01%未満であることが求められます。このため、鉄鋼中の低レベルのリン(P)をより正確に測定することは、最終使用での品質を予測し、最終的には配管や部品のセールスポイントとするために非常に重要です。オリンパスの最新のハンドヘルド蛍光X線分析計であるDELTA Premiumは、これまでにない高い精度と、優れた検出感度で、鉄鋼に含まれるリン(P)を測定します。真空引きやヘリウムパージをしなくても、炭素綱に含まれる0.014%という微量のリン(P)を検出することができます。 |
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パイプライン用鋼管では、優れた検出感度でリン(P)を測定できることが重要 | ||
鉄鋼標準試料 | リン(P)のwt % (認証値) | DELTAによるリン(P)の測定値(wt %) |
FXS313 | 0.014 | 0.012 |
FXS314 | 0.037 | 0.036 |
FXS315 | 0.056 | 0.053 |
FXS316 | 0.077 | 0.079 |
FXS317 | 0.109 | 0.114 |
FXS318 | 0.321 | 0.319 |
表①:リン(P)含有量が異なる6種類の鉄鋼標準試料の測定結果
DELTA Premiumによる、ハンドヘルド蛍光X線分析の測定値(ビーム1:5秒、ビーム2:120秒) |
DELTA Premiumは、0.014~0.321%の範囲において、鉄鋼に含まれるリン(P)を0.9993の相関係数(R2)で測定します。
スクラップ加工リサイクル業界では、鉄鋼に含まれるリン(P)の測定だけでなく、金属の選別、購入、販売にもハンドヘルド蛍光X線分析計が利用されています。ハンドヘルド蛍光X線分析計の分析機能は向上し続けており、新しい機能が登場する度に、より効率的で効果的な操作ができるようになっています。ご利用中のハンドヘルド蛍光X線分析計を、ぜひDELTAにアップグレードしてください。DELTAは革新的な機能を搭載し、業界最高のサービスとサポートが提供される、最新のハンドヘルド蛍光X線分析計です。
金属・合金向けハンドヘルド蛍光X線分析計
鉄鋼 | 非鉄金属 | 金属リサイクル |
鉄鋼は、最も広く使用されている合金です。軽金属、非鉄金属、新しく開発された特殊合金も広く利用されていますが、鉄鋼は、産業機器および建造物の基本的な原材料とされています。鉄鋼は地球上で採掘される鉱石から生産される物質であり、世界中で最もリサイクルされています。金属および合金は、鉱石から、リサイクル材料、最終製品に至るまで、社会生活には不可欠で、これらの消費量は開発や経済発展の主要な指標としてよく使われます。 |
金属材料のアプリケーションで必要とされる、正確かつ迅速な測定を実現ハンドヘルド蛍光X線分析計DELTAは、金属材料の取引または使用に関係するすべてのビジネスに不可欠なツールです。25種類を超える元素を数秒で非破壊分析できます。また、ダライ粉、削り屑、金属棒、金属線、小物部品、構成部品、大型素材、大規模構造物などの非破壊分析を、直接行うことができます。金属材料の受入、製造、販売、利用をどのようにするかは、どういう測定をするかによって影響されます。より高い価値や回収率、品質、適合性、保守、安全の実現のために、純度、化学成分、合金品種を確認する場合、DELTAを使用すれば、直ちに分析結果が得られ、迅速に対処することができます。 |