渦流探傷による溶接部および応力腐食割れ(SCC)の検査
長年にわたって、ステンレス鋼製圧力容器の表面の検査には浸透試験法が一般的でした。 今日では、このような検査は渦流アレイ(ECA)検査法によって高速性と信頼性を増しています。 しかし、ステンレス鋼製圧力容器の表面の検査には多くの困難が伴います。溶接余盛部の形状、塗料の存在とその厚さ、表ビードや裏ビードの存在などです。 オリンパスMagnaFORM™ ECA検査システムには、こうした困難を打破する力があります。
リフトオフ補正テクノロジー検査の速度と信頼性を高めるため、オリンパスは直交式ECAプローブを開発しました。このプローブはフレキシブルプリント基板(PCB)テクノロジーに基づいて設計されており、溶接部の形状に沿わせて探傷することができます。 ダイナミックリフトオフ補正機能とOmniScan® MX ECA探傷器と組み合わせることで、表面の欠陥を検出しやすくなり、浸透試験に代わる有望な手法となります。 |
粗い表面に対応粗い表面を検査するとプローブの製品寿命が急激に短くなることがありますが、MagnaFORMプローブは表面が保護されているため、長期間の使用に耐えます。 テストによると、交換が必要になるまでに粗い表面上で約22 km(13.7マイル)使用できます。 |
すぐに使えるソリューションMagnaFORMソリューションには、リフトオフ補正機能付きの柔軟なプローブ、5メートル(16フィート)のケーブル、オリンパススキャナー用バギー、OmniScan探傷用のリフトオフ補正ソフトウェアが付属しています。 |
小さな欠陥まで検出
最少で1.6 mm(0.06インチ)長の欠陥検出と、 リフトオフ補正最大3 mm(0.12インチ)の が可能です。
塗装除去が不要
リフトオフが0 mm~3 mmの範囲で変化する場合でも、システムの探傷性能は安定しています。 こうした性能は、容器の塗装厚さにむらがある場合や、プローブが試験体との接触をうまく保てない場合でも、信頼度の高い結果を生みます。
高いSN比(SNR)
SN比が高いため、検出能力が最大限に発揮されます。
304および316ステンレス鋼を1つのセットアップで検査可能304および316ステンレス鋼の検査に必要なのは、1つのプリロードセットアップだけです。 このセットアップは、滑らかな表面、粗い表面、余盛、冷間加工面など、あらゆる表面でヌル(バランス)の実行や調整をせずに使用できます。 |