初稿2021年5月4日公開
WeldSightソフトウェアとその特長について、よく聞かれる質問にお答えします。
Q:WeldSightソフトウェアとOmniPC™ソフトウェアの違いは何ですか?
A:WeldSightソフトウェアの高度な解析ツールは、OmniPCソフトウェアと際立った違いがあります。 付加的な機能によって、データや画像を詳しく探り、欠陥指示のサイズや重大度について詳細で明白な決断を下せます。
また、WeldSightソフトウェアでは、ユーザーインターフェースとデータ表示をカスタマイズして、解析やレポート作成を容易にしたり、用途や手順の要件に合わせて体裁を整えたりすることができます。
WeldSightソフトウェア特有の高度な解析ツールには、以下が挙げられます。
- データファイルマージ
- ロングシームに対する容積S-スキャン
- 容積C-スキャン
- 単一ディスプレイ内の複数グループのマージ
- 円周方向に修正される斜角設定
- 3D画像
- カスタムレポート作成とカスタムレイアウト
主な相違点は、ブログWeldSight™ソフトウェアとOmniPC™ソフトウェアの違いは何かで概説されています。
Q:解析の上級者でないと使えませんか?
A:このソフトウェアはユーザーのことを考えて設計されています。 コントロールは簡単で、初心者・上級者ともにたくさんの高度な機能を利用できます。
Q:このソフトウェアをOmniScan X3とともにデータ収集に使用できますか?
A:OmniScan X3探傷器にWeldSight™リモートコネクトアプリがインストールされていれば、WeldSightソフトウェアを使用してデータ収集と管理が可能です。 ただし、WeldSight Inspectionソフトウェアパッケージも必要です。 Analysisパッケージは、OmniScan X3データの収集後に行う高度解析に特化されています。
Q:ES BeamToolはOmniScan X3探傷器と併用するためにWeldSightソフトウェアに含まれていますか?
A: はいでもあり、いいえでもあります。 WeldSight Analysisソフトウェアパッケージ(オフラインデータ解析用)があれば、ES BeamToolを組み込むメリットはありません。 OmniScan X3探傷器には、溶接部検査用の包括的なスキャンプラン作成ツールが搭載されています。 ですから、いいえ、ES BeamToolはそのパッケージに含まれていませんという回答になります。
ただし、WeldSight Inspectionソフトウェアパッケージを、OmniScan X3データ収集の管理のために使用する場合、ES BeamToolを必要に応じて組み込むことができます。 コンピューターやラップトップでワークフロー全体を実行できるようになるので、効率が上がります。 ES BeamToolを最適化して、製造規格やさまざまな溶接部および部位の特性を含む高度な構成でスキャンプランを作成することもできます。例えば、以下を組み込めます。
- 開先設計
- オーステナイトおよびフェライト材料
- 構成材クラッディング
- 異種金属
- プローブアクセス
- •機器の考慮事項
WeldSightソフトウェアを使用してOmniScan X3探傷器を管理するには、WeldSight™リモートコネクトアプリが必要です。 アプリはこのページのWeldSightの下からダウンロードできます。
Q:溶接部検査分析に特化したツールはどれですか?
A:溶接部分析を高度に行うために設計されている機能には、以下があります。
- 動的ソフトウェアゲート:ゲートは調整可能で、すべての従属ビューは遅延や再計算なしに更新されます。
- 溶接部ゲート:ジオメトリーに基づいたゲートで、溶接部および熱影響部内のデータのみを使用してC-スキャンを生成します。
- 最大振幅追跡:データのスクロール時に、最大振幅ポイントにデータカーソルが自動的に配置されるため、最大振幅を探す手間が省けます。
- 最大振幅へのスナップ: ユーザー定義エリア内の最大振幅ポイントに、データカーソルが自動的に配置されます。
- 容積補正C-スキャン(処理なし):容積の正確な上面図が、追加手順なしでレイアウトリストから取得できます。
- データファイルマージ:別々に取得したデータファイルが継ぎ合わされて、すべての構成要素を1つのファイルで解析できます。
- 複数グループを単一表示にマージ:検査データファイルの複数のグループを、容積の正確な端面図、上面図、側面図に結合して、より効率的な解析と包括的なレポート作成に役立ちます。
このビデオでは、シニアアプリケーションエンジニアBrandon Reitzが、ドラッグアンドドロップ式のカスタマイズ可能なレイアウトなど、ソフトウェアの実際の機能についていくつか説明します。
Q:WeldSightソフトウェアは腐食分析に役立ちますか?
A:WeldSightソフトウェアは元々、斜角データを使用する溶接部検査用の高度解析プラットフォームとして設計されました。 ただし当初から、0度検査データを使用した腐食モニタリングを明確に目的とするツールがいくつか組み込まれています。
腐食マネージャーは、試験体の腐食データを確実にモニタリングおよび記録するために必要な、あらゆるビューと統計データを表示します。
WeldSightソフトウェアには、腐食モニタリングとレポート作成を容易にする以下のような機能が用意されています。
- 厚さCスキャン
- C-スキャン統計値
- クラスター解析のサイジング
- レポートへのエクスポート
WeldSightソフトウェアでは、対象領域内の最小厚さとクラスター指示が自動的に検出され、検出された最小厚さの位置にカーソルが置かれます。 自動計算されたクラスターサイジング統計値(材料欠損率など)も表示されます。
当社のシニアアプリケーションエンジニアCurtis Dickinsonによる、腐食アプリケーション用の機能とツールについての説明をご覧ください。
Q:どのような検査テクノロジーがサポートされていますか?
A:WeldSightソフトウェアは、フェーズドアレイ(PA)、Time-Of-Flight Diffraction(TOFD)、および従来の超音波探傷(UT)検査データの解析に対応可能です。
Q:WeldSightデータファイルをお客様と共有できますか?
A::はい。 無償のWeldSight Viewerソフトウェアを使用すれば、OmniScan X3探傷器で生成されたデータファイル(.odat)とWeldSightソフトウェアで生成されたデータファイルのほか、一部制限のあるOmniScanシリーズデータファイル(.opd)も表示できます。 ソフトウェアライセンスは必要なく、当社のソフトウェアダウンロードページから最新バージョンのソフトウェアをダウンロードするだけで、Viewerがデフォルトでインストールされます。 データファイルの互換性に関する詳細は、このページをご覧ください。
Q:今後新しい機能は追加されますか?
A: はい、もちろんです。 現在、わくわくするような新機能の準備中です。 WeldSightのツールとアプリケーションの開発に関する今後のお知らせにご期待ください。
関連コンテンツ
ビデオ:WeldSight™ソフトウェア入門:OmniScan™ X3探傷器の高度なデータ解析