Advanced NDT and Consulting(ANAC)社CEOのティム・ロビンソン氏は、顧客との協力によって信頼を得ることを大事にしています。 実際、それが自社の企業理念の1つでもあります。 インライン検査(ILI)による検証検査サービスのほか、非破壊検査(NDT)トレーニングを提供するANAC(オクラホマ州、フロリダ州、ミネソタ州を拠点)は、顧客と協力してパイプラインなど構成部品の完全性を確保しています。
オリンパス製スキャナーとの長い付き合い
ティムは長年にわたる現場経験を持つNDT専門家として、オリンパス製品の使用に慣れています。 彼がマスターした数多くのスキャナーには、AxSEAM™、MapROVER™、RollerFORM™、FlexoFORM™などが挙げられ、これらをOmniScan™ X3探傷器と併用しています。
AxSEAMスキャナーとOmniScan™ X3探傷器
AxSEAM™はパイプライン検査専用に設計されているので、まさにうってつけです。
ティムによると、ほとんどのNDT機器は「大規模な施設、ターンアラウンド、製油所などを対象に設計されている」傾向があります。 彼はサイモン(当社スキャナー部門のプロダクトマネージャー)のチームと話し合い、AxSEAMスキャナーが「パイプライン業界に適応できる」ツールになることを印象付けようとしたそうです。 チームがメッセージを受け取ってくれたことにティムは満足しています。 AxSEAMスキャナーがパイプにフィットし、さまざまな直径に調整できることから、このツールがパイプライン専用に作られていることがわかります。 「AxSEAMはパイプライン検査専用に設計されているので、まさにうってつけです」。
ANAC社のパイプライン検査作業場の1つに設置されたAxSEAMスキャナーとOmniScan X3探傷器
AxSEAMスキャナーの真価をテスト
ANAC社は2台のAxSEAMスキャナーを購入し、それらを用いて3カ月にわたって200回を超えるスキャンを実施しました。 彼に話を聞いたところ、AxSEAMスキャナーの使用が大きな違いをもたらすと考える理由を教えてくれました。
パイプ検査に挑戦
AxSEAMスキャナーが競合製品と比較して優れている点は、堅牢性にあるとティムは言います。 この機器は検査員が作業を行う上で欠かせず、「機器の不安定さや壊れやすさなどを気にし、スキャンに自信が持てない」ことがあってはなりません。 検査中に故障したり壊れたりする機器を欲しがる人は誰もいません。AxSEAMスキャナーの堅牢性は、ティムと彼のチームに自信を持たせています。
AxSEAMスキャナーを際立たせるもう1つの性質は、滑らかな動きであるとティムは言います。 滑らかさは磁気ホイールによるもので、「FlexoFORMの設計を基にしていますが、私はFlexoFORMでスキャンするとき本当に気に入っている滑らかさがAxSEAMスキャナーに採用されました。 このスキャンの滑らかさ自体が現場では実に有益なのです」。
携帯性の重要さ
検査サービスの提供にあたり、25名の社内技術者チームは数多くの出張に出ますので、携行する機器の量は重要な問題です。 AxSEAMスキャナーが1つのケースに収まる点は、ティムにとって大きなプラス要因です。「機器の収納に手間がかからなくなるのは、技術者にとって好都合ですよね。 私達は全米中を旅します。 機器をトラックに積み込んで、ホテルに運び入れたり運び出したりするわけです。 使用面以外の要素も非常に重要です」。
現場においても好都合だと述べます。他の同様の機器のように、技術者がたくさんのケース類に埋もれてしまうことがありません。 「大量の機器類を周囲に転がしておかずにすみます。 機器を傷つけはしまいか、と余計なことを心配する必要がありません。手にしているのはボックス1つだけですから」。
パイプの縦軸方向の検査に使用されるAxSEAMスキャナー
ScanDeck™モジュールで効率的に確信をもって検査
AxSEAMスキャナーのScanDeck™モジュールは、間違いなくティムのお気に入りの機能です。 中でもLEDステータスインジケータは、ANAC社の検査員がこのツールに高い信頼をおく一番の理由となっています。 「設計時に、接触媒質インジケータやパルス繰り返し周波数インジケータなどがスキャナー本体に搭載されたので、検査員達はスキャンに集中できるようになりました。スピードが速すぎないか、水流は十分にあるかを心配しなくてすみます。その結果、作業が少し速くなっているのです」。
表面のサイズや実施する検査回数にかかわらず、ティムはこのスキャナーでチームの作業スピードが速くなることを確信しています。 「現場で少しでも便利になれば、最終的にはお客様のコストを抑え、私達の作業がとても楽になります」。
ティムのお気に入りのAxSEAMスキャナー機能、ScanDeck™モジュール
AxSEAMは、オリンパスが編み出してくれた最新かつ最高の発明品です。
「期待のはるか上を行く」カスタマーサービス
ティムは、これまで歩んできたNDTキャリアの中で、いくつものメーカーと取り引きし、数々の機器を使用してきました。 彼は、オリンパスがすべての顧客と良好な関係を維持し、他では経験したことがないレベルで自分たちの要望を聞いてくれる、と話します。 似たような2つのスキャナーから選ぶとしたら、彼はオリンパスを選ぶそうです。「オリンパスのカスタマーケアは期待をはるかに上回っていますからね。 顧客が必ずしも正しくなくても、顧客がすべて正しいように思わせます。それでいて、「期待をはるかに上回る」成果を挙げています」。
オリンパス製品をまた購入しようと思いますか? 「いつでも。オリンパスが作らなかったもの、提供できなかったものでない限り、他で機器を購入することはありません」。
最も重要な利点:ANAC社の顧客のコストと時間を節約
検査サービスプロバイダー(ISP)として、ティムがAxSEAMスキャナーを好む主な理由は、顧客の時間とコストを節約する点です。 「効率と効果が上がり、実質的に速さが増すことによって、エンドユーザーのコストが削減されます。 効果は、他にも現場に出向いてパイプの再塗装や修理を行う掘削作業員がいるので、必ずしも目に見えるものではありません。しかし、私達の作業部分を早く終わらせて後続作業に明け渡すことが、長い目で見るとコスト削減につながります」。 ANAC社にとっては、AxSEAMスキャナーを使用することで、信頼を得る価値のある検査サービスを提供する企業の目的を果たせるのです。
ティム・ロビンソン氏がNDT分野でのキャリアを開始したのは、国の弾薬部品に対して磁粉探傷(MT)と超音波探傷(UT)を行う、ペンシルベニア州にある小さな製造工場でした。 以来20年以上にわたり、さまざまな業界で働いてきました。 ある職場では、風力発電と太陽発電の部品について学ぶことができました。 別の場所では、さまざまな種類の機械や潜水艦用に設計された歯車を検査しました。 2008年に、パイプや特殊なパイプシームの検査を開始しました。 以来、パイプラインの完全性と保守点検に焦点を当て、私達の足元を走るパイプの状態について、業界が安全性と確信性を持てるように努めています。 現在、彼はAdvanced NDT and Consulting社を経営し、主にパイプラインの完全性に注力しています。 20年に及ぶ変遷を経て、彼の会社はあらゆる手法のNDTトレーニングクラスを複数のプラットフォームから一般向けに提供することを決断しました。
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