航空機の心臓部の検査：ビデオスコープ検査がフライトの安全性強化を支援

By Ryan Chen - 2021年 6月 10日

航空機の心臓部として、エンジンは航空機全体に動力を供給しています。私たちが定期健診で自分の心臓を気遣う必要があるのと同様に、航空機のフライトの安全性を維持するために、検査員は航空機エンジンを定期的に評価し、保守点検する必要があります。

定期検査プロセスの一環として、航空機エンジン内に工業用ビデオスコープを挿入することで内部の状態を観察します。エンジンを分解したり傷つけたりすることはありません。細部まで映し出す徹底的な検査によって、エンジン内部の隠れた問題を容易に発見できます。こうした発見は、検査員が予防保全を実施したり、危険事象を回避したりする際の重要な根拠になります。

航空機エンジン検査に工業用ビデオスコープを使用する利点

工業用ビデオスコープは、独特な機能で検査員の視界の範囲を拡張できます。例えば、一部のモデルでは視野角を自由に変更可能です。こうした機能によって、航空機エンジンなどの内部表面の状態を適切に観察できます。

現在、多くの航空会社の検査員は、この合理的な最新技術の恩恵を受けています。先日、中国南方航空で工業用内視鏡検査（RVI）を担当する責任者にインタビューし、最新技術をどのように使用しているかを伺いました。

航空会社のRVI責任者は、航空機のエンジン、ブレード、その他の部品をビデオスコープで毎週検査して、航空機のフライトの安全性を確保する必要があります。航空会社の検査機器には、オリンパスのIPLEX™ NXビデオスコープ2台、IPLEX GXビデオスコープ2台、IPLEX FXビデオスコープ3台が含まれています。

彼が気に入っている機能をいくつか紹介します。

高品質なイメージング
RVI責任者は、ビデオスコープのイメージングについて称賛していました。 IPLEX GXおよびNXビデオスコープは、どちらも大型のタッチスクリーンを備え、オリンパス独自の画像処理技術によって、ノイズのない鮮明な画像を映し出します。
画面の明るさも自動調整され、明るい場所でもよく見えます。これらの機能によって、IPLEXシリーズのビデオスコープははっきりと明るい画像を映し出すので、検査時間が短縮され、効率が上がります。
IPLEXビデオスコープは高画質で知られています
快適な操作性
RVI責任者は、IPLEX工業用ビデオスコープが毎日の作業時に操作が簡単で扱いやすいことにも触れました。長時間使用した後でも、検査員の手が極端に疲れることはありません。
この快適な操作性は、ジョイスティックでコントロールする挿入管の画期的な設計によるものです。 IPLEX GXおよびNXビデオスコープのスコープ先端部は、応答性の高いTrueFeel™湾曲機構になっていて、ジョイスティックにタッチすればスコープの向きを操作できます。機敏な動作と操作しやすさのおかげで、検査時間が長くても指の圧迫や疲れが軽減されます。
高速で応答性の高いスコープ先端湾曲部が航空機検査時の操作を快適に保ちます
堅牢設計
RVI責任者はIPLEXビデオスコープの優れた耐久性にも言及していました。航空機エンジン内の高い温度と圧力は、検査機器に大きな負荷をかける可能性があります。
しかし、IPLEX工業用ビデオスコープは以下に示す堅牢設計のおかげで、過酷な環境に耐えられます。
- 工業グレードのゴム素材で密封された本体は最大限の気密性・防水性があり、内部の電気部品を保護
- 防水・防じん性能のIP規格を満たす設計：IPLEX GX/GTおよびG LiteビデオスコープはIP65、IPLEX NXビデオスコープはIP55
- さまざまな環境の危険性から保護するための米国国防総省試験（MIL-STD）基準（最大1.2メートル（4フィート）からの落下など）を満たす設計
- 5層のタングステンブレードに覆われた耐久性の高いスコープ：オリンパス実施の試験によると、外層ブレードは100,000回超の摩損への耐性あり
- スコープの耐水性・耐油性はさまざまな過酷な環境での使用に対応
IPLEX工業用ビデオスコープは内部の電気部品を保護する防水性を備えています
アフターサービスサポート
当社の包括的で質の高いアフターサービスサポートは、多くの航空会社がオリンパスのビデオスコープを選ぶ大きな理由になっています。世界中に広がる保守点検および修理センターを拠点に、お客様の要望に迅速に対応します。今回お話を伺った中国南方航空では、上海にあるオリンパス認定サービスセンターが1日か2日以内に修理でき、検査機器がすぐに戻ってくるため生産性を維持できています。