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39DLP厚さ計でのワイヤレス接続とケーブル接続:接続方法のすべて

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接続されたハンドヘルド超音波厚さ計

当社が長年の経験から気付いたのは、お客様が厚さ計でデータを管理する正しい方法はひとつではなく、一意に決まる標準的な方法はない、ということです。すべての厚さ測定値をタブレットの資産管理プログラムにワイヤレスに転送する、USB経由でA-スキャンを手動でエクスポートする、単純に手で測定値を書き留める、といったように、各種産業の検査員による実践はさまざまです。

厚さ計でワイヤレス接続を行う利点

新発売の39DL PLUS(39DLP)超音波厚さ計では、実証済みの接続方法のサポートと改善が行われた一方で、装置の接続方法がさらに増えました。内蔵のWi-Fi®およびBluetooth®機能* によって機能性の幅が広がり、リモートモニタリングやタブレットへの波形データ送信などを盛り込んだワークフローが可能になります。

厚さ計へのワイヤレス接続の導入をお考えの方や、導入を決めかねている方のために、この機能をワークフローに導入する利点についてご紹介します。

  • ヒューマンエラーの軽減:手動でレポートを作成する場合、ある機器やプログラムの情報を別の機器などに再入力するときに、打ち間違いが生じる可能性があります。アルファベットや3ウェイコミュニケーションなどのヒューマンファクター手段を使ってエラーを減らすことはできますが、常に一貫して適用されるわけではありません。
  • 時間の短縮:手動入力の軽減によってエラーの発生が少なくなるだけでなく、時間も節約できます。特に、レポート作成機能を使うと効果が高まります。
  • ケーブルを探し回らずにすむ: 誰もが経験していることですが、作業場をうろうろしてケーブルを探すのは、誰にとっても時間の無駄で、イライラするものです。
  • 記録管理の向上:情報はどこかにいってしまいがちです。データを外部ソースに送れば、機器本体以外に保管する場所を増やせます。

39DLP厚さ計でのワイヤレス接続方法のすべて

では実際にどのようにすれば、ワイヤレス機能を使って時間の節約やエラーの軽減、記録性の向上、ワークフローの合理化が可能になるのでしょうか。厚さ測定を効率化するために、39DLP超音波厚さ計のワイヤレス接続で可能になることを以下にまとめます。

1. 内蔵Wi-Fi®機能

Wi-Fi®接続が加わったことで、39DLP厚さ計では以下に挙げるような高度な機能にアクセスできるようになりました。

  • 他社製のアプリやソフトウェアとの通信
  • 厚さ測定データや波形の測定毎の送信
  • 最大30 Hzで別の機器への波形ライブストリーミング
PCでの波形のWi-Fi®ストリーミング

PCでの波形のWi-Fi®ストリーミング

39DLP厚さ計ではリモートコマンド機能が大きく拡張され、他社製APIとの統合が可能になりました。これには、波形データパケットをプログラムに送信する単一データ送信も含まれ、その情報をユーザー独自のソフトウェアで使用できます。特に注目すべきは最大30 Hzの波形ライブストリーミングで、ライブデータの継続的なモニタリングや記録が可能になります。この情報は、ドローン、検査ソフトウェア、資産管理プログラム、タブレットベースのアプリに統合することもできます。

次のようなケースを考えてみましょう。ある施設が壁面を這うドローンに39DLP厚さ計を装着し、足場では届かないタンクをモニタリングするとします。データはPCにライブストリーミングされ、肉厚が許容誤差を下回るとアラートでオペレーターに知らせる、内蔵アラームしきい値が設定されています。リモートモニタリング用に設定された39DLP厚さ計をリモート制御ドローンに装着することで、アクセスが難しい場所でも、危険な高所作業の必要なく評価を実施でき、足場の設置時間の削減にもなります。

2. 内蔵Bluetooth®機能

39DLP超音波厚さ計のBluetooth®機能は、以下のようにさまざまな用途に使用できます。

iOSのLink-Wedgeソフトウェア

39DLP厚さ計のボタンを押して測定値をタブレットに送信することから、Inspection Project ManagerなどのEvident Connectアプリとのやり取りまで、ワークフローを改善できる便利な機能を多くご用意しています。Link PlusアプリをiOS機器と併用すると、収集したデータをCSV、TXT、またはFTP形式でエクスポートすることも、メールやテキストメッセージに添付することもできます。またIPMアプリでは、アイソメ図での検査ポイントの表示や、詳細なレポート作成が可能です。

IPMアプリ(iOS)のアイソメ図に検査ポイントを表示

39DLP厚さ計でのケーブル接続による転送機能のすべて

より高度な機能をお使いの場合、39DLP厚さ計からのファイル転送にワイヤレス接続を使わないのはなぜか、不思議に思われることでしょう。たくさんある理由のうち、いくつかを挙げます。

  • Wi-Fi®およびBluetooth®の厳格なルールがある業界(政府、軍、核施設など)
  • 2人の人員が必要な検査領域(ロープアクセスに限られる検査で、1人が測定結果を転記可能な場合など)
  • 機器のワイヤレス使用に関して厳格な規制がある一部の国
  • 会社の方針

ケーブル接続によるデータ転送が必要な方や、特定の手順・方法を義務付けられている方のために、そうした方法に対応する手動接続オプションをご用意しています。

39DLP超音波厚さ計のケーブル接続オプションは以下のとおりです。

microSDメモリーカードによるデータ転送

  • microSDカードへのCSVファイル形式のデータエクスポート
  • GageView PCソフトへのサーベイファイル形式のデータエクスポート

USBまたはRS-232ポートを介したケーブル接続

  • PCへのCSVファイルの直接エクスポート
  • GageViewソフトウェアへのサーベイファイルの直接エクスポート
  • 先行モデルに比べて4~5倍速いデータ転送

GageView PCソフトウェア

  • USBを介した厚さ測定値の2方向転送
  • カスタムノートファイルを作成し、それをサーベイファイルに添付
  • 色分けされたグリッドレポートを統計とともに生成または印刷
  • A-スキャンと測定値の表示

GageViewソフトウェアはWindowsベースのアプリケーションで、39DL PLUS厚さ計からデータの収集、作成、印刷、管理が可能です。

ワイヤレス接続およびケーブル接続オプションのまとめ

さまざまな業界や領域の検査員が39DLP超音波厚さ計に信頼を置いていただいているなか、その使用法もさまざまです。内蔵ワイヤレス機能のおかげで、ワークフローをさらに効率化できる可能性があるほか、これまで厚さ計を使用できなかった場面で39DLP厚さ計を使うこともできます。

39DLP厚さ計とその接続オプションのさらに詳しい情報は、対面またはバーチャルデモをお問い合わせください。

*Wi-Fi®およびBluetooth®は、地域によっては認証が保留されている場合があります。詳細は、お近くのEvident販売代理店までお問い合わせください。

Bluetooth®ワードマークおよびロゴは、Bluetooth SIG, Inc.が所有する登録商標であり、Evidentはこれら商標を使用する許可を受けています。

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Product Specialist II, Portable NDT Solutions

Tim Nelson is a specialist in the Product Management and Marketing group at Evident, where he works closely with engineers, customers, and sales to guide the launch of new portable NDT ultrasonic, eddy current, and bond testing solutions. Prior to Evident, Tim began his career as an engineer in the nuclear industry focusing on plant system upgrades and aging infrastructure management using nondestructive testing. He also brings broad experience from the construction industry, where he specialized in fire safety and anchor failures/design in skyscrapers and infrastructure, before moving into an engineering sales role supplying engineered parts to manufacturers of electric vehicles and electronics. Tim holds a degree in chemical engineering from the University of Massachusetts Lowell.

6月 25, 2024
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