お客様ひとりひとり異なる検査のサンプル、方法、そしてニーズ。検査がスムーズに進まず悩んでいませんか?
オリンパスの倒立顕微鏡はお客様の悩みを解決し、業務の効率化と検査時間の削減を実現します。
●業務の内容
サンプル上のキズや欠陥を探している。
●よくあるお悩み
明視野や暗視野などの従来の観察法は、それぞれ長所、短所を持っており、見たいものをすべて映し出すことはできません。そのためサンプル検査はさまざまな観察法を試しながら行う必要があります。観察法ごとに記録画像撮影を行うことになるため、レポートに掲載する画像数は膨大になることがあります。
プリント基板の断面
明視野観察 | 暗視野観察 |
●オリンパスが解決
見えなかったものが見えるMIX観察
MIX観察は、明視野観察に暗視野など他の観察法を組み合わせることで、サンプル自体の状態を映しながら、欠陥部分を浮かび上がらせます。 また、暗視野照明は任意の方向から部分的に照射できます。さまざまな角度からの照明により、立体感のあるサンプル観察が可能になります。
MIX観察
プリント基板の構造全体が観察できる
●対応機種
●業務の内容
さまざまな観察法を何度も切り替えて、サンプルの不良箇所を探している。
●よくあるお悩み
サンプル観察の際、顕微鏡のさまざまな観察法を使うことは、金属材料の特性や欠陥などを捉えるために、非常に有用です。 しかし、観察法を切り替えるには絞りや照明の調整をしたり、専用フィルターを入れたりするなど、複雑な操作や設定が必要です。 そのため、誤った設定で観察してしまったり、正しい観察法にたどり着くまでに膨大な時間がかかってしまったりします。
●オリンパスが解決
ワンクリックで観察法切り替え
マルチプレビュー機能を使えば、さまざまな観察法での観察画像をモニター上に一覧で表示できます。検査者はその中から画像を選択しタッチするだけで、サンプルに合った画像の観察や記録ができます。 複雑な操作は一切なく、簡単かつスピーディに質の高い観察画像が得られます。
●対応機種
●業務の内容
さまざまなタイプのサンプルを検査している。
●よくあるお悩み
金属組織の状態やエッチングの条件によっては、顕微鏡でサンプルの粒界や表面の状態を鮮明に捉えることができません。場合によってはサンプルの手直しが発生することがあります。 さらに、光を反射しやすいサンプルの観察時は、画像がハレーションを起こして適切に観察できない場合があります。
粒子境界が不鮮明な金属組織 | 反射した金めっき |
●オリンパスが解決
HDR (High Dynamic Range)で鮮明な観察
HDR機能が露出時間を変えた複数の画像を自動で合成。コントラストの低いサンプルやハレーションを起こしやすいサンプルでもクリアな画像が得られます。これにより、検査の合否判定や測定の精度が向上し、検査データの説得力が増します。
HDR機能により、コントラストの利いたクリアな画像 |
●対応機種
DSX510i
GX53+OLYMPUS Stream
GX41+OLYMPUS Stream
●業務の内容
一日中、サンプルを検査している。
●よくあるお悩み
複数人で共有している顕微鏡を利用する場合、不自然な姿勢で接眼レンズをのぞかざるをえないことがあります。無理な姿勢での検査は、身体にストレスが生じ、業務の能率も下がります。
●オリンパスが解決
自然な姿勢で快適な観察
ティルティング鏡筒やアイポイントアジャスターを使えば、接眼レンズ部のアングルや高さを自由に変えられます。観察者の体格に合わせた検査ができ、長時間でも疲労を感じにくくなります。また、立ったままでの観察も可能です。
●対応機種
●業務の内容
さまざまなタイプのサンプルを検査している。
●よくあるお悩み
顕微鏡は設定や細かい調整が多く、毎回同じ条件で観察することが極めて困難です。観察する人やタイミングによって、観察条件が異なってしまうと、観察画像も大きく変わってしまいます。 金属材料の検査においては、検査結果を左右し大きな問題につながるリスクもあります。
検査者 A | 検査者 B | 検査者 C |
同じサンプルでも検査者によって観察画像の質が異なる |
●オリンパスが解決
どの検査者でも同じ観察条件を実現
オリンパスの顕微鏡システムで記録保存した画像には、撮影条件が付加されます。 画像の撮影条件をクリック操作で簡単に呼び出せるので、検査者が交代してもいつでも同じ条件や設定で観察できます。ばらつきのない、信頼性の高い検査が行えます。
検査者 A | 検査者 B | 検査者 C |
検査者が異なっていても同じ観察条件を実現 |
●対応機種
●業務の内容
顕微鏡の視野範囲を超えた広範囲なサンプルを検査している。
●よくあるお悩み
研磨サンプルの観察目的の一つに、メタルフローの確認や、表面処理の進行度の確認など、サンプルの全体像を把握することがあります。 しかし、顕微鏡ではごく一部の拡大画像しか観察できません。ソフトウェアなどで、1枚1枚画像をつなぎ合わせ、広範囲画像を作成することもできますが、大変な手間と時間が必要となります。
浸炭処理した金属。サンプルの全体像が見えない
●オリンパスが解決
広範囲をすばやくパノラマ撮影
ステージを動かすだけで、自動で画像を連結し、広範囲かつ高解像度の画像を撮影できます。手間と時間をかけずにサンプルの全体像が簡単に把握でき、クライアントや関係部門に対しても、一目瞭然な説得力のある検査データを提供できます。
浸炭処理の進行状態が1枚で観察可能
●対応機種
DSX510i
GX53+OLYMPUS Stream
GX41+OLYMPUS Stream
●業務の内容
凹凸や傾きのある研磨サンプルを検査している。
●よくあるお悩み
金属材料の研磨サンプルの作成には、技術と経験が必要です。特に、サンプルと樹脂の境目では段差が発生しやすく、顕微鏡で全体にピントが合うように研磨するには、トライ&エラーを繰り返すこともあり、手間と時間がかかります。
樹脂埋めサンプル
樹脂とサンプルの間に段差が発生しやすい
AlSiの研磨サンプル |
●オリンパスが解決
凹凸のあるサンプルも全面フォーカス
凹凸や傾きの発生してしまったサンプルでも全体にフルフォーカスした画像を簡単に撮影できます。 研磨のやり直しが必要ないため、手間や時間を大幅に削減できます。 お客様にデータを提出する場合も、分かりやすい・見栄えの良いデータを用意できます。
複数の高さに焦点を合わせた画像を合成することにより、全面にピントの合った画像を作成
●対応機種
●業務の内容
さまざまなサイズの対象物やキズ、欠陥を測定している。
●よくあるお悩み
顕微鏡検査の際、対象物やキズ、欠陥のサイズに応じて対物レンズを切り替えます。 対物レンズの切り替え時には、モニター上に表示されているスケールも同時に切り替えないと、誤った観察や計測を行ってしまいます。
対物倍率を切り替えるだけでは、モニター上の表示スケールは替わらない
●オリンパスが解決
常に正しいスケール表示
DSX510iもしくはGX53のコード付きレボルバーなら、対物レンズの情報を読み込むことも可能です。そのため、対物レンズを切り替えると、モニター上の表示スケールも自動に切り替わります。これにより、常に観察倍率に合ったスケールが表示され、正しい測定が行えます。
対物倍率の設定に合わせて、表示スケールを自動切り替え
●対応機種
●業務の内容
金属組織の粒子解析を行っている。
●よくあるお悩み
金属組織の画像は、非常に多くの粒子を含んでおり、粒子形状や数、面積比の計算をする際に、解析ソフトウェアの機能や検出能力が検査の信頼性に大きく影響を及ぼします。 サンプルによっては組織の粒界が識別しにくく、粒子解析ができないケースがあります。
エッチング処理された鉄鋼の微細組織
粒界がぼやけているため粒界検出が難しい
●オリンパスが解決
多彩で検出能力に優れた粒子解決
OLYMPUS Streamは強力な分離能力と幅広い閾値設定により、検出が非常に困難なサンプルも高い精度で粒界を検出することができます。 また、50種類以上の測定パラメーターを搭載。さまざまな切り口で粒子を分類し、高度な測定が行えます。
OLYMPUS Streamによる粒界検出とクラス分析結果グラフ |
●対応機種
DSX510i+OLYMPUS Stream
GX53+OLYMPUS Stream
GX41+OLYMPUS Stream
●業務の内容
工業規格や社内規定に沿って金属組織解析を行っている。
●よくあるお悩み
工業規格や社内規定に則った画像解析の手順や検査基準を設定し、それらを検査員に教育するのは大変な作業です。さらに経験の浅い検査員の場合、画像解析を適切に進め、解析結果を出力するまでに時間と労力がかかります。
金属組織解析の工業規格
●オリンパスが解決
ガイダンスに従って簡単に金属組織解析
OLYMPUS Streamには、さまざまな工業規格に準拠した金属組織解析の機能が搭載されています。画像解析メニューはガイダンス式になっており、画像上のガイダンスに従って操作するだけで、工業規格や社内規定に則った解析を行うことができます。そのため、検査トレーニングを大幅短縮でき、検査員の負荷を減らせます。
●対応機種
DSX510i+OLYMPUS Stream
GX53+OLYMPUS Stream
GX41+OLYMPUS Stream
●業務の内容
検査後に解析結果レポートを作成している。
●よくあるお悩み
画像解析が完遂し、レポートに掲載する情報や画像がそろっていても、フォーマットへの画像や解析結果の掲載、画像サイズやアスペクト比の調整などやるべきことが数多くあるため、レポートの作成には時間がかかります。
●オリンパスが解決
スピーディーなレポート作成
OLYMPUS Streamを使えば、数回のクリック操作だけで洗練されたレポートを作成できます。レポートはMicrosoft WordやExcel、PowerPointへ直接出力が可能です。作成したレポートのファイルサイズは自動圧縮され、Eメール添付でデータ交換時もファイルサイズオーバーの心配がありません。
●対応機種
DSX510i+OLYMPUS Stream
GX53+OLYMPUS Stream
GX41+OLYMPUS Stream
●業務の内容
検査画像を工業規格や社内規定で定義された合否判定画像と比較、確認している。
●よくあるお悩み
工業規格や社内規定では、不良サンプルや限界サンプルなどの合否判定画像と比較を行う際、同じ寸法や倍率の検査画像と比較を行わなければならないと定義されています。 しかし、従来画像比較に利用されていたインスタントフィルムの入手が困難になり、そのため規定の倍率で印刷することが難しくなっています。
●オリンパスが解決
規定のサイズで画像プリント
画像を印刷する際、OLYMPUS Streamを使えば画像サイズを指定できます。さらにMicrosoft Word、Excel、PowerPointのアプリケーションを利用することにより、レポート内の画像サイズの倍率指定*も可能です。
*A4サイズで印刷する場合
●対応機種
DSX510i+OLYMPUS Stream
GX53+OLYMPUS Stream
GX41+OLYMPUS Stream