各種工業規格、業界標準への準拠は、品質管理の上でも重要であるばかりか、取引先様の納入条件であることも 多く、厳密に対応する必要があります。GX53はPRECiVとの組合せにより、さまざまな工業規格に対応する金属解析が可能です。画面のガイダンスに従うだけで、繰り返し、同じ条件、正しい手順で解析でき、ばらつきを排除できます。
工業検査においては、多数の対象物を計測し、その結果をサイズ別に分類する定量分析が頻繁に必要となります。PRECiVの粒子解析(カウント/計測)機能は、高度なしきい値設定方法を複数ご用意。規格に応じてしきい値を設定すれば、対象物(粒子やキズなど)だけをより確実に検出できます。検出結果は形状やサイズ、輝度、彩度などを基準に、50種類以上のパラメーターでクラス分類することが可能です。
一般的なソフトウェア | エッチング処理された鉄鋼の微細組織 | PRECiV |
PRECiVによるクラス分類結果グラフ
鉄鋼のフェライトやオーステナイトなどの結晶粒サイズを計測し、そのサイズ分布を自動分析します。
対応規格: ISO、GOST、ASTM、DIN、JIS、GB/T
フェライト結晶粒の微細組織
粒度解析(切断法) | 粒度解析(計数法)による二相面積率の算出 |
鋳鉄品(球状黒鉛とバーミキュラー黒鉛)の黒鉛球状化率を自動解析することが可能です。また、黒鉛のサイズ、形状、分布の分析や、フェライト/パーライト率の算出にも対応しています。
対応規格:ISO、NF、ASTM、KS、JIS、GB/T
延性鋳鉄における球状化黒鉛
鋳鉄解析
事前に最悪視野や最悪介在物を特定し、その画像を使ってサンプル内の非金属介在物の計測、分類が行えます。
対応規格:ISO、EN、ASTM、DIN、JIS、GB/T、UNI
非金属介在物含有の鉄鋼
非金属介在物解析(最悪視野)
金属組織検査において、検査画像と各種工業規格の標準図を自動的に同等倍率で画面内に並べて表示可能です。一つの検査画像に対して複数の標準図を並べて表示することもできます。簡単に比較できるため、規格準拠の判断がスムーズに行えます。
対応規格:ISO、EN、ASTM、DIN、SEP
非金属介在物含有の鉄鋼 | フェライト結晶粒の微細組織 | ||
ソリューション | 対応規格 |
粒度解析(切断法) | ISO 643: 2012, JIS G 0551: 2013, JIS G 0552: 1998, ASTM E112: 2013, DIN 50601: 1985, GOST 5639: 1982, GB/T 6394: 2002 |
粒度解析(計数法) | ISO 643: 2012, JIS G 0551: 2013, JIS G 0552: 1998, ASTM E112: 2013, DIN 50601: 1985, GOST 5639: 1982, GB/T 6394: 2002 |
最悪視野の非金属介在物解析 | ISO 4967(method A):2013, JIS G 0555(method A): 2003, ASTM E45(method A): 2013, EN 10247(methods P and M): 2007, DIN 50602(method M): 1985, GB/T 10561(method A): 2005, UNI 3244(method M): 1980 |
鋳鉄解析 | ISO 945-1: 2010, ISO 16112: 2017, JIS G 5502: 2001, JIS G 5505: 2013, ASTM A247: 16a, ASTM E2567: 16a, NF A04-197: 2004, GB/T 9441: 2009, KS D 4302: 2006 |
チャート比較 | ISO 643: 1983, ISO 643: 2012, ISO 945: 2008, ASTM E 112: 2004, EN 10247: 2007, DIN 50602: 1985, ISO 4505: 1978, SEP 1572: 1971, SEP 1520: 1998 |
皮膜厚さ測定 | EN 1071: 2002, VDI 3824: 2001 |