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超音波厚さ測定 チュートリアル

5.2 一般的な厚さ計の調整

パルサー/受信器設定

本セクションのパラメーターは、探触子に送られる励起パルスおよび戻ったエコーの処理に影響します。

・パルサーエネルギー:高いまたは低い励起パルスエネルギーを選択できます。 エネルギーが高いほど浸透性が最適化され、エネルギーが低いほど表面近傍の分解能が最適化されます。

・パルサー周波数:高度な厚さ計は、探触子の性能を最適にする励起パルスの周波数を変える同調パルサーを利用します。

・受信器ゲイン:厚さ計は通常、受信エコーに適用されるデフォルトレベルの増幅で動作します。 多くの厚さ計では、極薄材料や、厚みがある、または減衰しやすい材料や散乱性材料などを使用する用途において、ユーザーがゲインを調整して応答を最適化できるようになっています。 自動ゲイン制御は、エコーの高さを検出に最適なレベルに調整し、信号の飽和を回避するのによく採用されます。 高度な厚さ計には時間変化ゲインも搭載されており、薄い材料の測定には低めのゲインを、厚さのある材料の測定には高めのゲインが使用でき、幅広い厚さ測定範囲に渡ってエコー検出をさらに最適化することが可能です。

・検波:波形表示のある多くの厚さ計では、受信したエコーをRF信号または検波信号(半波または全波)のいずかで表示できます。{ これにより、難しい用途でエコーが解釈しやすくなります。

検出とタイミング設定

このセクションのパラメーターは、厚さ測定の基本として、波列中のどの受信エコーが検出され時間計測されるかを決定します。

・測定モード:ほとんどの厚さ計では、セクション3で説明する測定モードのうち1つがデフォルト設定の一部として自動的に選択されますが、上級ユーザーは測定モードを変更して性能を最適化したり、カスタム設定開始時にモードを選択したりすることもできます。

・エコーウィンドウ:この調整では、励起パルスに続く時間間隔を選択します。この時間間隔は試験材料の厚さ測定範囲に対応し、この間は厚さ計でエコーを受信することができます。 エコーウィンドウ長を調整すると、ノイズや他の不要波信号の検出を防止できます。

・ブランキング:一部のエコーウィンドウ内でのエコーブランキング調整は、波列におけるノイズ、共鳴、または他の偽信号の検出変化を最小にするツールです。

・エコー極性:材料の音響インピーダンス関係により反転が起こる状況において、非検波エコーの最適ローブの一部を許可します。

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