オリンパスは、フェーズドアレイ機能搭載のデジタル超音波探傷器EPOCH 1000シリーズを販売します。 EPOCH 1000、EPOCH 1000 iRおよびEPOCH 1000
iは、標準および高レベルの検査用途向けの高性能従来型超音波探傷機能を提供します。
これら3つのポータブル超音波探傷器は、小型のシステムに統合することにより、高速スキャンと単独チャンネルによる画像化(B-スキャン、C-スキャン)を実現します。
これら3つの機種には、多くの高性能機能が標準搭載されています。最大6
kHzのパルス繰り返し周波数(PRF)により、シングルショット測定で正確な高速スキャンを行い、また、調節可能な矩形波パルサー(PerfectSquare™技術)、デジタル式高ダイナミックレンジレシーバ、また、これまでにないよりクリアなSN比を実現させるため広範囲のデジタルフィルタを備えています。
EPOCH 1000シリーズには、多様な検査に対応できるよう3機種をご用意してあります。 EPOCH
1000は、フェーズドアレイ機能追加のアップグレードが可能な高性能超音波探傷器です。 EPOCH 1000 iRは、EPOCH
1000と同じ超音波探傷機能に、簡単なリモート操作機能とフェーズドアレイ機能追加のアップグレードが簡単に行えるという利点を備えています。
EPOCH 1000 i は、EPOCH 1000の超音波探傷機能、フェーズドアレイ機能を標準搭載しています。
すべてのEPOCH
1000シリーズ探傷器は、太陽光下でも読み取り可能なフルVGAディスプレイ、パラメータを調整したり操作したりするノブと矢印キーを備えており、EN12668-1規格に準拠しています。
IP66(防塵・防水性能規格)に合わせて設計されており、また米国国防軍用規格であるMIL-STD-810F試験によりショック・振動・爆発性雰囲気および様々な温度下での耐性が確認されています。これらの探傷器は、過酷な検査条件下の操作にも対応可能です。
「EPOCH 1000 iは、手頃な価格で購入可能なフェーズドアレイ機能内蔵の利点と従来型超音波探傷機能を融合した理想的な探傷器です。またEPOCH
1000シリーズは、ポータブル超音波探傷器における最高レベルの従来型超音波探傷機能を備えています。」
EPOCH 1000 iは、フェーズドアレイ機能(断面映像化)を内蔵し、従来型単一チャンネルによる検査を強化しています。
検査機能の進化は、傷の検出能力を向上し、探傷画面の映像を改善し、複数のプローブや(あるいは)ウェッジを使用することなく、シングルスキャンだけで複数のフォーカルロー※を生成し、様々な角度に対する検査を同時に行うことにより、検査効率を高めます。フェーズドアレイ機能の利点とともに、従来型超音波探傷規格に基づいたコードに準拠した検査が実行できます。
標準である16:16プローブ素子構成(使用可能エレメント数:16、最大同時励振エレメント数:16)を使用できるEPOCH 1000
iは、非破壊検査に便利な多くの欠陥サイジング機能を備えています。
A-スキャンおよびS-スキャン(セクタスキャン)画面、よりよい欠陥サイズの評価のための基準カーソル、サイジングカーソルが標準で付いています。
また、EPOCH 1000
iは、すべてのフォーカルロー※に対しDAC/TVG機能があるため、取得したDACカーブに基づいて、選択したA-スキャンの欠陥の評価を可能にします。
※フォーカルロー:複数のエレメントから発振された超音波の合成ビームのことを"フォーカルロー"と呼んでいます。
新EPOCH1000シリーズには、また、アナログ装置 CRTディスプレイの反応性を模倣したSureView
TMなど検査に役立つ機能と、また、フェーズドアレイモードにて調整可能なビデオフィルタリングによる画像スムージング機能を搭載しています。その他の類まれな機能と、優れた映像化機能を備えたEPOCH
1000シリーズは、フェーズドアレイ機能付き高性能従来型超音波探傷器として非破壊検査業界の新機軸と位置付けられるでしょう。
EPOCH 1000シリーズの追加により、オリンパス製ポータブル超音波探傷器の製品ラインアップが拡充されます。
お客様は、製品仕様、アプリケーション、検査手法および予算に合わせて、最適な機種を選択することが出来ます。
ポータブルフェーズドアレイ技術のパイオニアであるオリンパスは、高品質ポータブル探傷器および自動探傷器の提供とお客様のニーズに合わせた設計を目指しています。