ボアスコープは、外部から直接見ることのできない部分を観察するために使用する工業用内視鏡の一種で、外装をステンレスのパイプで覆った硬性タイプの内視鏡です。目的とする部位に真っ直ぐ到達できるため、大量の検査などに非常に有効な形状の工業用内視鏡です。
挿入部外径の細いボアスコープについては特にミニボアスコープと呼ばれ、主に自動車の燃料噴射系部品の金属加工後に発生する「バリ」や「かえり」の有無を確認するために使われています。 生産ラインでは連日検査が行われるため、画質はもちろん、「頑丈な耐久性能」や「不具合発生時のダウンタイム軽減」などが求められてきました。今回の新製品ではモジュール構成の採用により、要望の多かった堅牢性や利便性を向上させました。
<発売の概要(国内)>
製品名
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発売日
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工業用内視鏡「ミニボアスコープ MKシリーズ」
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2010年11月10日
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<主な特長>
1.モジュール構成による高い利便性
スコープ本体、ライトガイド、接眼部(カメラ接合部)の3つに分離可能なモジュール構成を採用しました。モジュール構成にすることで、外径や長さの異なる複数のスコープを駆使した多用途な活用が可能になると共に、不具合発生時のリスク管理についても飛躍的な進歩を遂げました。加えて接眼部もカメラマウントか直視用アイピースのどちらかを選択することが可能です。
2.挿入部の耐久性を向上
挿入部の曲げ耐性を強化をするため、スコープ外径の太径化を伴わずにパイプの肉厚を、従来品※の現行の5割以上厚くしました。また先端の追突衝撃に関しても、強いサファイアガラスを先端に採用しており、堅牢性を飛躍的に高めています。
さらに、新設計の保護管(オプション)を取り付ければ、挿入部根元と、側視タイプの保護管は先端部まで覆う構造になり、強靭な保護範囲を広げました。
※ 当社従来製品「ミニボアスコープKシリーズ」との比較
3.配光の改善によって画像品質を向上
リング照明の採用により配光を改善し、視野の隅々まで均一な明るさで照らすことを実現しました。画像周辺部の解像力が向上し、傷やバリを発見しやすくなりました。
<主な仕様>
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