工業用ビデオスコープ「IPLEX」シリーズは、航空機のエンジンやプラント設備、ビルやマンションの各種配管など、メンテナンスの現場で使用される非破壊検査機器です。検査者は、わずかな隙間からビデオスコープを挿入して肉眼で見るのと同じように観察できるため、誰もが理解しやすく、リアルタイムで状況を判断できます。
今回発売する「IPLEX
YS」は、「IPLEX」シリーズの新しいラインアップとなる超長尺タイプのビデオスコープです。スコープ先端の湾曲(首振り)がかかりにくい、照明光量が弱い、画面から天地方向を把握できないなど、従来の長尺スコープの弱点とされていた部分を、空気圧湾曲や世界初※1のレーザー光源など先進機能を搭載することで克服しました。
発売の概要(国内)
製品名
|
発売日
|
工業用ビデオスコープ「IPLEX YS」
|
2010年11月10日
|
主な特長
1.空気圧によって湾曲(首振り)操作を可能にした30mの超長尺ビデオスコープ
2.世界初※1レーザーダイオード光源搭載による明るい照明光で、大空間検査に威力を発揮
3.上下左右方向を検知する重力センサーなど、超長尺検査を快適にするさまざまな最新技術を搭載
主な特長の詳細
1.空気圧によって湾曲(首振り)操作を可能にした30mの超長尺ビデオスコープ
空気圧によって先端部を湾曲させる機構を採用したことで、30mの超長尺ビデオスコープでも自在な湾曲操作を実現しました。また、短尺用途においても、検査に必要な長さだけを本体ドラムから引き出して湾曲操作を伴った観察を可能にしました。
2.世界初※1レーザーダイオード光源搭載による明るい照明光で、大空間検査に威力を発揮
工業用ビデオスコープでは初めて光源にレーザーダイオードを採用しました。直進性を持つレーザー光と専用のライトガイドファイバーの採用により光の減衰を軽減し、超長尺でも従来※2の約2倍という明るい照明光を放ちます。いままで見ることができなかった広い空間の検査に有効です。
3.上下左右方向を検知する重力センサーなど、超長尺検査を快適にするさまざまな最新技術を搭載
(1)モニター画面の天地方向を知るための重力センサーと挿入長検知装置(別売オプション)
スコープ先端に搭載された重力センサーが上下左右方向を感知検知し、挿入長検知装置が押し込んだ長さを検知します。それぞれが本体の検査画面モニターに表示されるので、画面に映っている検査部位を把握することができます。
(2)スコープ先端洗浄機能
検査中にスコープ先端の対物レンズに付いたほこりや水滴を空気で吹き飛ばす機能を搭載しているので、画面がクリアな状態に保たれます。
(3)機動性を確保するオールインワン設計と小型ガスカートリッジ
搭載された空気圧湾曲(首振り)機構は、コンプレッサー(工場内圧縮空気)はもちろん、手のひらサイズの専用小型ガスカートリッジでも駆動できます。バッテリー駆動の本体と合わせ、オールインワン設計であるため、移動を伴う検査で機動性を発揮します。
※1 工業用ビデオスコープにおいて(当社調べ。2010年11月1日現在)
※2 当社工業用ビデオスコープ「IV86180」との比較
製品の詳細はこちらから>>