オリンパス株式会社（社長：笹宏行）は、非破壊検査機器のひとつである超音波厚さ計の新製品として、工場設備のメンテナンスや製造現場の品質検査など、1台でさまざまな厚さ計測に対応できる「45MG」を、2012年10月中旬から世界で順次発売します。
超音波厚さ計は、検査対象物の片側から専用器具を用いて超音波を入射し、反射波が戻ってくるまでの時間を基に、対象物の厚さを計測する機器です。対象物を破壊・分解する必要がないため、メンテナンスや品質検査などの現場において広く使用されています。
超音波厚さ計には、腐食検査用と精密検査用の2種類があり、用途に応じてタイプを選択し検査を行います。腐食検査用は、工場設備などにおけるメンテナンスを主な用途とし、パイプやタンクなどの厚みを測定することで内部の腐食の進行度を検査するものです。一方、精密検査用は製造現場における品質検査を主な用途とし、金属･プラスチック･ガラス・ゴムなどのさまざまな素材が規格通りの厚さに仕上がっているかどうかを精密検査するものです。
今回発売する超音波厚さ計「45MG」は、腐食検査用途の基本性能に加え、必要なソフトウエアオプションを追加することで精密検査用途にも使用できるため、さまざまな検査に1台で対応することが可能です。
●発売の概要
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製品名
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発売日
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超音波厚さ計「45MG」
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2012年10月中旬
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●主な特長
1．多彩なソフトウエアオプションにより、精密検査用途にも対応可能
2．防水・防塵性能規格「IP67」に準拠した耐久性を備え、過酷な環境でも安心して使用可能
3．屋内外で表示が読み取りやすい半透過型QVGA
カラーディスプレイと、シンプルな操作性を実現するキーパッドデザインの採用により、快適・簡単な操作性を実現
●市場導入の背景
当社の産業事業は、工場設備のメンテナンスなどのサポートを通じて安全・安心に暮らせる社会づくりに貢献する非破壊検査機器や、品質検査などのサポートを通じて生産性向上に寄与する工業用顕微鏡など、さまざまな検査機器を展開しています。
非破壊検査機器のひとつである超音波厚さ計は、検査対象物の片側から入射した超音波が反射して戻ってくるまでの時間を基に厚さを測定する機器で、腐食検査用と精密検査用の2種類があります。
腐食検査用は、工場設備などにおけるメンテナンス用途として多く使用されています。精密検査用は、製造現場の品質検査用途として使用され、金属・プラスチック・ガラスなどのさまざまな素材を、複雑な形状でも高精度な検査・測定が可能です。また、腐食検査用では測定が
困難な、鋳物(いもの) ・ゴム・複合材など、超音波を通しにくい素材の厚さ測定も可能です。
そのため、主に腐食検査用を使用するメンテナンスの現場でも、腐食検査用では測定が難しい、細系のボイラー配管や腐食が激しく測定表面に凹凸が目立つ対象物、超音波を通しにくいゴム製のベルトコンベヤーなどを測定する場合は、より高性能である精密検査用の厚さ計が求められます。
当社は、こうした現場でも1台で検査が可能なものとして、腐食検査用の基本性能に加え、ソフトウエアオプションを追加することで精密検査用にも使用可能な「45MG」を導入することにしました。これにより、目的に応じて腐食検査用・精密検査用という２つのタイプを使い分けることなく、1
台でさまざまな用途に対応することができます。
●主な特長の詳細
1．多彩なソフトウエアオプションにより、精密検査用途にも対応可能
腐食検査用途の基本性能に加え、ソフトウエアオプションを追加することで精密検査用途にも使用で
きるため、さまざまな検査に1台で対応することが可能です。金属をはじめ、プラスチックやガラス、セラミ
ックなどの厚さを、分解能0.001mmで約0.08mm～635mmまで測定できます。また、腐食検査用では
測定が困難な、鋳物(いもの)・ゴム・複合材など、超音波を通しにくい素材の厚さ測定も可能です。各ソフトウエアオプションは個別購入が可能なので、用途に応じて必要なものだけを追加することができます。
2．防水・防塵性能規格「IP67」に準拠した耐久性を備え、過酷な環境でも安心して使用可能
防水・防塵性能に対する規格「IP67」に準拠し、水蒸気が多く発生したり、粉塵が舞ったりする厳しい環境の検査現場においても安心して使用することができます。
3．屋内外で表示が読み取りやすい半透過型QVGAカラーディスプレイと、シンプルな操作性を実現するキーパッドデザインの採用により、快適・簡単な操作性を実現
屋内外でもはっきりと表示可能な半透過型QVGA
カラーディスプレイを搭載しています。また、小型・軽量に加えシンプルな操作性を実現する日本語キーパッドのデザインにより、片手で簡単に操作することができ、使用頻度の高い操作にダイレクトにアクセス可能です。
