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オリンパスの新製品、ハンドヘルド蛍光X線分析計VANTA、 3台初出荷

2016年09月27日

Commonwealth Scientific and Industrial Research Organisation (CSIRO:オーストラリア連邦科学産業研究機構) は蛍光X線の応用開発と研究の第一人者として、徹底して最新のポータブル蛍光X線技術を使用しています。CSIROは、鉱物探査や採掘に従事するユーザーが蛍光X線技術を効率的に利用できるように、リアルタイムのデータ収集方法やワークフローについて、研究や文献を通じてサポートしています。

地質・鉱物調査用のVANTAは、非常に過酷な環境下でも利用できるように設計されています。それにより、現場での稼働時間を効果的に伸ばし、ひいては、装置投資の早期回収にも繋がります。 VANTAはIP65に準拠した防塵・防水性能を発揮し*、約1.2m (4ft) の落下試験 (米国軍用規格MIL-STD 810G) にも合格しています。オプションのファンを使用した場合、-10°Cから50°Cの温度範囲で連続使用できます。**

VANTAの革新的なXRF信号処理技術は、分析結果をより高速に取得するために、X線の高カウントレートを実現する低ノイズの電子素子を採用しています。オリンパス独自の新技術が提供する高い精度と再現性、低い検出限界は、鉱床における鉱石品位のより優れた管理や探査環境の鉱化作用パターンによる微細な相違について、CSIROの研究者の理解を深めることに貢献しています。

VANTAは、反応が良く屋内外でデータを読み取りやすいタッチスクリーンを搭載しており、新しいインターフェースにより簡単で直感的な操作が可能です。オプションのBluetooth と無線LAN機能により、高速かつシームレスにデータ転送ができます。 内蔵GPSとクラウドとの接続性により、CSIROの研究者は複数のデータセット間で相互運用を可能としたデータ統合を行うことができます。これにより、近代的な地球化学研究と開発のニーズを満たすリアルタイムでのデータ分析が可能です。

CSIROでは、購入したVANTAを今後さまざまな用途において利用することを企画しています。 その企画には、CSIROのお客様が金鉱化作用の層序管理について、岩石地球化学に基づいて理解を深めることにより採掘業務の効率化と投資の回収を図ることや、Deep Exploration Technologies Cooperative Research Center (www.detcrc.com.au) との各種プロジェクトも含まれています。オリンパスは、この3台のVANTAにより、ポータブル蛍光X線技術の応用を促進するCSIROとの今後の共同活動に期待を寄せています。

* MシリーズはIP64準拠。
** オプションのファン使用時。オプションのファン取り付け時はIP54準拠。オプションのファン無しでは、33°Cで連続運転可能。

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