オリンパス株式会社(社長:笹 宏行)は、科学事業の新製品として、顕微鏡用デジタルカメラ「DP74」を、2016年11月から世界で順次発売します。
顕微鏡用デジタルカメラは、顕微鏡に組み合わせて使用され、モニター上で観察をしながら画像の撮影・記録をより快適に行うことができます。当社は、顕微鏡用デジタルカメラ「DP」シリーズをはじめ顕微鏡観察に最適化した各種カメラを販売しています。
今回発売する「DP74」は、2011年の発売以来、顕微鏡用デジタルカメラのフラッグシップモデルである「DP73」の後継機です。従来機種比4倍となる60fps※1の速さで今まで同様、高解像のライブ画像を表示できるため、素早い顕微鏡操作時にもライブ画像をスムーズに表示でき、ストレスなく観察を行えます。さらに、ユーザーの作業効率向上に貢献する「位置ナビゲーター機能」をはじめ、観察者の負担を軽減する機能を多数搭載しています。
※1 動画において、1秒あたりに表示できる画像データの枚数。
●発売の概要
商品名
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発売日
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顕微鏡用デジタルカメラ「DP74」
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2016年11月16日
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●主な特長
- 素早い顕微鏡操作にもスムーズな画像表示で追従し、より快適な観察が可能
- 高倍率での観察時にも観察位置を容易に把握できる 「位置ナビゲーター機能」を搭載
- ユーザーの目的に合わせて最適化された機能を搭載
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「DP74」の外観
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生物顕微鏡との組み合わせ例
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●主な特長の詳細
- 素早い顕微鏡操作にスムーズな画像表示で追従し、より快適な観察が可能
従来機種比4倍となる60fps※2の速さでライブ画像を表示できるため、ステージを素早く動かしても、観察画像がモニターにスムーズに映し出されます。これにより、最先端研究をはじめ、各種検査など、さまざまな場面でより快適な観察が可能になります。
※2 PC・ソフトウェアの性能や動作状態により、処理速度は遅くなることがあります。
- 高倍率での観察時にも観察位置を容易に把握できる 「位置ナビゲーター」を搭載
顕微鏡観察では、高倍率の対物レンズ使用時に観察位置を見失ってしまうことがあります。本機能は、自動的に作成されるマップ画像上に、現在の観察位置を表示します。これにより高倍率での観察時にも観察位置を容易に把握することが可能です。また、観察画像とマップ画像をセットで保存できるため、各種資料作成に役立ちます。
- ユーザーの目的に合わせて最適化された機能を搭載
蛍光観察※3では、わずかな光を増幅して観察する必要があり、ライブ画像ではノイズが目立つ場合があります。本機種より搭載した新開発の「ライブノイズ低減機能」は、ステージが停止すると自動的にノイズ低減処理を行い、ライブ観察時のスピーディなステージ操作を可能とします。これにより、暗い標本観察時の操作性を改善し、素早いピント合わせを可能としました。ほかにも、電子部品や半導体表面の凹凸や傷を鮮明に観察できる「LiveHDR機能」を搭載するなど、ユーザーの目的に応じて最適化された機能を搭載しました。
※3 レジスト残渣など微弱光を観察する方法
●「DP74」の主な仕様
カメラ方式
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単板カラーカメラ
ピエゾ駆動画素シフト方式 ペルチェ冷却
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撮像素子
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1/1.2 型 カラーCMOS グローバルシャッター方式
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外形 寸法・質量
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カメラヘッド
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116(φ) x 87.7(H) mm 約1.1kg
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インターフェースケーブル
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約2.5m
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コントローラー
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100(W)×338(H)×381(D)mm (突起部含まず) 約6.7kg
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