オリンパス株式会社はコンタミネーション解析システム「CIX100」の最新ソフトウェアアップデートを発表します。新機能となる顕微鏡モードを搭載し、自動車部品・電子部品・油圧機器などの品質管理において、コンタミネーション解析と顕微鏡検査の両方をサポートする、包括的なソリューションを提供します。
自動車部品・電子部品などの工業部品の表面に付着した異物や油圧機器のオイル内の異物は、部品の信頼性・耐久性に影響を及ぼす可能性があるため、規定どおりの洗浄が行われていることの検査が必須となっています。「CIX100」は、工業部品の洗浄油・洗浄液内の異物測定向けに開発された、コンタミネーション解析の専用システムです。高い信頼性と迅速な検査を両立しただけでなく、工業規格に沿った検査結果やレポート出力を簡単に行えます。CIXソフトウェアバージョン1.5の最適化されたオートフォーカスと高速化したオーバービュースキャンにより、データ取得や解析が効率化し、再現性の高い検査結果をすばやく簡単に得られます。新機能の顕微鏡モードにより、コンタミネーション解析に留まらない、さまざまなアプリケーションにおける顕微鏡検査が行えます。
マテリアルソリューションを備えた顕微鏡モード
オプションのマテリアルソリューションと組み合わせることにより、粒度解析、鋳鉄解析、非金属介在物解析、レイヤー厚計測、アルミニウムDAS（デンドライトアームスペーシング）測定、フェーズ分析、気孔率解析、皮膜厚さ測定など、機能の拡張が可能です。
コンタミネーション解析のためのソフトウェア拡張
このアップデートでは、オーバービュースキャンが不要なコンタミネーション解析のワークフローもサポートします。スキャンスピードが向上しており、オーバービュースキャンをオフにしてコンタミネーション解析を実行することで、さらに効率的な解析が可能です。またオートフォーカス機能もより強化されています。さらに繊維の分類化の改善により、粒子と繊維をより確実に識別することができます。
新たな工業規格に対応
従来までの16種類の工業規格に加え、表面清浄度指数（SCI）を含む、ASTM E1216-11規格に対応しています。
CIX100コンタミネーション解析システムやその他の産業ソリューションの詳細は、以下のサイトをご覧ください。
https://www.olympus-ims.com/ja/microscope/cix100/
https://www.olympus-ims.com/ja/
オリンパスについて：オリンパスは医療分野、ライフサイエンス分野、産業分野で、お客様のご要望に沿った様々なソリューションを提供しています。東京をはじめとし、全世界約40の国と地域、35,000人以上の従業員が活躍する企業です。病気の予防・診断と治療に貢献する、生命科学の研究に寄与する、そして、人々の安全を守る。100年を越え、オリンパスはこれからも、世界の人々の健康と安心、心の豊かさの実現のために、歩みを進めてまいります。オリンパスの産業分野は、工業用顕微鏡や工業用内視鏡から、非破壊検査機器やX線分析装置に至るまで、お客さまの様々なニーズに応える製品・ソリューションを提供しています。これらの製品により、製造、メンテナンス、資源・環境調査などの分野で、品質管理に貢献し、社会インフラの安全を支えています。詳しくは、www.olympus-ims.com/ja/ をご覧ください。
