セットアップと探傷が楽になるオペレーターに配慮した画期的な設計
米国マサチューセッツ州ウォルサム、 2020年7月7日—オリンパスの新しいAxSEAMスキャナーは、ロングシーム溶接部に対するセットアップと探傷を容易にし、オペレーターによる現場での単独作業を可能にします。 OmniScan™ X3探傷器とともに、このスキャナーは、パイプや圧力容器の長手方向溶接部検査をターゲットとする当社のポータブルフェーズドアレイ超音波探傷ソリューションにとって、欠くことのできない部分です。
重要なインフラの完全性検査が容易
低周波電気抵抗溶接(ERW)と呼ばれる旧プロセスで製造された稼働中の石油・ガスパイプは、ロングシーム溶接部が腐食やフッククラックしやすいため、定期的に検査する必要があります。 圧力容器やウィンドタワーの製造業者も、長手方向の開先加工溶接部の完全性を検査する必要があります。 このような用途に使うスキャナーの多くは、オペレーターの操作性が低く、複雑なセットアップや面倒な調整を伴う傾向があります。 AxSEAMスキャナーは問題にシンプルな設計で対処し、操作しやすくします。
1人のオペレーターでも簡単で効率的
工具いらずのプローブホルダーや特許出願済みのドーム型ホイールなどAxSEAMスキャナーの機能は、この用途でよく見られる課題の解決に役立つため、作業現場で自分1人でも検査できます。
また、新しいScanDeck™モジュールではデータ完全性の管理が簡単で、カップリングの不足やスキャン速度が最大データ収集速度を超えるとオペレーターに警告する、LEDインジケーターが装備されています。 オペレーターが真っすぐスキャンラインを維持できるレーザー光ガイドもあり、データ収集で大いに役立ちます。
データ収集装置の操作はあまり必要ありません。ScanDeckモジュールに使いやすく配置されたボタンがOmniScan探傷器に直接リンクされており、オペレーターがデータ収集の開始やエンコード位置の「ゼロ化」をリモートで行えるためです。
また、多用途に対応できるため作業現場に必要な機器が少なくなります。 AxSEAMスキャナーでは、各種パイプ径での長手方向と円周方向のスキャンをたやすく切り替えることができます。
「AxSEAMスキャナーのあらゆる設計は、オペレーターによるスキャン作業を最大限にシンプルかつ使いやすくすることを念頭に置いています。 例えば、新たに装備されたScanDeckモジュールによって、カップリングやスキャン速度などの重要なステータス情報をスキャナーで直接確認できます。 1人のオペレーターが、ロングシーム溶接部検査すべてのセットアップから実行まで、簡単かつ効率的に行えます」 – Simon Alain(オリンパス スキャナー&検査ソリューションプロダクトマネージャー)
複数技法による検査で欠陥検出率(POD)を向上
AxSEAMスキャナーに装備された4つのプローブホルダーは、フェーズドアレイ(PA)プローブとTime-Of-Flight Diffraction(TOFD)プローブの両方に対応します。 OmniScan™ X3ユニットと併せて使用すると、PA/TOFDによる高速スクリーニングと、対象を絞ったトータルフォーカシングメソッド(TFM)探傷を、プローブ交換せずに実行できます。
詳細については、当社のウェブサイト(www.olympus-ims.com)をご覧ください。
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