NORTEC 600の高性能で最新のエレクトロニクスと他に類のない鮮やかなディスプレイによって、表面探傷でこれまでにない信号品質を提供いたします。
さらに、NORTEC 600は、10×10グリッド、スイープ(ストリップチャート)、複数のアラーム設定、自動リフトオフなど、中~高周波による探傷に必要なすべての標準機能を備えています。
ヌルポイント十字基準線、グリッド幅調整(拡張)および放射状グリッド、自動内部バランス回路(BNCコネクター対象)など、新たに追加された機能により、NORTEC 600を非常に効率的な表面探傷ツールとして使用することができます。
NORTEC 600の優れた電子回路性能は、ホイール探傷に最適です。 この用途で使用するプローブは信号振幅が低いことが多く、プリアンプが必要になる場合がよくあります。 しかし、広範囲におよぶゲイン調整範囲(0~100 dB)と新たな回路設計により、ホイール探傷中、プリアンプなしでも優れた信号品質を実現します。
シンプルな設定手順と改良されたフィルターシステムを備えたNORTEC 600は、ボルトホール(回転スキャナー)探傷に最適な探傷器です。 NORTEC® 600の新フィルターは、デフォルト設定では、回転ボルトホール用途の標準形である「Figure 6」応答に設定されています。 必要に応じてフィルターは「Figure 8」応答にも設定することができます。 より簡単に設定を行うため、新しいリンクオプションを有効にして、スキャナーの速度設定に合わせてフィルター設定を自動的に調整することができます。
NORTEC 600の改良された導電率モードには、ユーザー定義による導電率やコーティング厚さの基準設定を行う、簡単で新しくなった校正ウィザードが装備されています。 NORTEC 600は、導電率および非強磁性体材料の肉厚最大0.64mmまでの非導電性コーティングの厚さを測定することができます。
NORTEC® 600のポータブルで頑丈な耐久性に優れたボディーは、苛酷な環境における溶接部探傷にも適しています。 ロープを使って溶接部にアクセスし探傷を行う場合には、チェストハーネスを4ヶ所の固定位置に取り付けることができます。
NORTEC 600は、すぐに探傷を開始できる溶接設定を特長としているため、機器の準備や校正を簡易化することができます。 塗装層の厚さも単一周波数または二重周波数の両モードで測定することができます(NORTEC 600Dのみ)。
NORTEC 600では、重要なホール探傷も簡単かつ正確に行うことができます。 従来のPS5インデックス式回転スキャナーに加え、改善したウォーターフォール表示と新たなレイヤーカーソルによって、NORTEC 600は簡単に多層構造内の欠陥の位置を検出することができます。
PS5-ALレガシーインデックススキャナー | 新しくなったレイヤー識別カーソル付きウォーターフォール表示 |
新しくなったオールインワン表示機能は、最大3つまでの設定可能なトレース(周波数1、周波数2、ミックスチャンネル)を一画面で同時に表示できる機能です。 各チャンネルは、インピーダンスまたはストリップチャートとして表示されます。表示位置を調整することができます。