フェーズドアレイ技術
フェーズドアレイ技術は、ソフトウェア制御による角度、焦点距離、焦点ポイントサイズなどのビームパラメータを設定し、超音波ビームを作成します。
さらに、このビームは、大型アレイで多重化することが可能です。 こういった機能は、一連の新たな可能性を生み出します。
つまり、プローブを動かさずに、部品を走査するビームの角度をすばやく変更することを可能にします。
また、フェーズドアレイは、マルチプローブや機器部品の代わりとなります。
可変の屈折角ビームで試験片を探傷することにより、ノイズ対信号の比率を最適化し、どのような欠陥位置においても優れた検出能力を発揮します。
フェーズドアレイの利点
フェーズドアレイ技術には、次のような利点があります。
多彩な機能を搭載したA-スキャン、B-スキャン、およびC-スキャン
OmniScan UT機能に基づき構築されたOmniScan PAは、多彩な機能を搭載したA-スキャン、B-スキャン表示を提供します。
多彩な機能を搭載したセクタスキャン
高機能リアルタイムデータ処理
校正プロセスとパラメータ
すべての校正プロセスは、「次へ」「戻る」のナビゲーションによるステップ式メニューで簡単に設定できます。
グループウィザードとフォーカルロウウィザード
マルチプルグループオプション
2系統の異なる構成で2つ以上のプローブを管理できます。 (スキュー、走査タイプ、検査エリアおよびその他パラメータ)
マルチグループ検査の設定
64以上の素子のある単一フェーズドアレイプローブを使用し、2系統のグループを作成する場合
64あるいは128素子のある単一フェーズドアレイプローブを使用し、2系統のグループを作成する場合
64あるいは128素子のあるフェーズドアレイプローブを使用し、3系統のグループを作成する場合
16あるいは64素子のある2系統のフェーズドアレイプローブを使い、2系統のグループを作成する場合
外観寸法
(W x H x D) |
244 mm x 182 mm x 57 mm
(9.6 in. X 7.1 in. X 2.1 in.) |
質量 | 1.2 kg |
コネクタ |
フェーズドアレイプローブ用OmniScanコネクタ ×1
2 コネクタ (1 パルサー/レシーバ、 1 レシーバ 従来型UT探傷器 32:128) |
フォーカルロウの数 | 256 |
プローブ認識機能 | 自動プローブ認識と設定 |
パルサー/レシーバ | |
同時制御振動素子数 | 16素子* |
素子数 | 128素子 |
パルサー | |
電圧 | 1素子につき80 V |
パルス幅 | 分解能2.5 ns、30 ns~500 nsの範囲内で調整可能 |
立下り時間 | 10 ns以下 |
パルス形 | 負矩形波 |
出力インピーダンス | 25 Ω以下 |
レシーバ | |
ゲイン | 0 dB~74 dB、最大入力信号1.32 Vp-p |
入力インピーダンス | 75 Ω |
システム帯域幅 | 0.75 MHz~18 MHz (-3 dB) |
ビーム形成 | |
スキャンタイプ | セクタおよびリニア |
スキャン数量 | 最大8 |
アクティブ素子数 | 16* |
素子数 | 128 |
遅延レンジ送信 | 2.5-nsの増加で0 µs~10 µs |
遅延レンジ受信 | 2.5-nsの増加で0 µs~10 µs |
データ収集 | |
デジタイジング周波数 | 100 MHz (10ビット) |
最大パルス速度 | 最大10 kHz (C-スキャン) |
収集深さ | 鋼鉄で29メートル(L-波)、10 ms(圧縮) 鋼鉄で0.24メートル(L-波)、81.9 µs(圧縮なし) |
データ処理 | |
データポイントの数 | 最大8000 |
リアルタイムアベレージング | 2, 4, 8, 16 |
波形表示 | RF、全波、半波+、半波 - |
フィルタリング | ローパス(プローブの振幅により調整)。デジタルフィルタリング(帯域幅、周波数幅) |
ビデオフィルタリング | スムージング(プローブ周波の幅に適応) |
データ保存 | |
A-スキャン記録(TOFD) | 1秒につき6000 A-スキャン(512-ポイント、8-ビット、A-スキャン) |
C-スキャンタイプデータ記録 | I、A、B。最大10 kHz (振幅あるいはTOF) |
最大ファイルサイズ |
メモリサイズに依存
180 MB (あるいはオプションにて300 MB) |
データ表示 | |
A-スキャン更新速度 | リアルタイム: 60 Hz |
体積補正S-スキャン | 最大40 Hz |
データ同期 | |
内部クロック | 1 Hz~10 kHz |
エンコーダ同期 | 1軸あるいは2軸 |
プログラム可能な時間補正ゲイン(TCG) | |
ポイント数 | 16 (フォーカルロウに従い各チャンネルごとに1つのTCGカーブ) |
アラーム | |
アラーム数 | 3 |
条件 | ゲートの論理上の各組み合わせ |
アナログ出力 | 2 |
* 16:16型、16:16M型、16:64M型、32:32型、32:128型も販売しています。
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