迅速な作業のためのソフトウェア機能

VANTAには、スクラップ選別を迅速に行うことができる画期的なソフトウェア機能が搭載されています。測定スピードの向上により、わずか数秒で高精度な分析が可能です。また、分かりやすいユーザーインターフェースはカスタマイズもできるので、オペレーターは短時間のトレーニングでVANTAを使い始めることができます。

生産性を追究したソフトウェア機能

SmartSort(スマートソート)

SmartSort(スマートソート)機能は最適なマッチング判定をしながら、時間節約のために材料に合わせて自動的に測定時間を調整します。この機能により、オペレーターの経験レベルにかかわらず、素早く容易に安定した結果を取得することができます。

SmartSortの使用例：

• 一般的なアルミニウム合金はわずか1秒で判定可能です。
• ニッケル合金中のアルミニウム検出が必要な場合は、測定時間を自動的に延長し、安定した精度でマッチングを行います。

グレード・マッチ・メッセージ

特定の金属や合金が検出された場合、画面上にメッセージを表示させることができます。

• 特定の合金番号にマッチした場合、一般に使用されている合金の通称を表示させることができます。
• オペレーターに特別な指示を与えることで、選別プロセスを確実に実行させることができます。
• 熟練オペレーターのコメントを表示させ知識を共有することもできるので、経験の浅いオペレーターでも迷わず判定が可能となります。

公称成分値と残留元素(トランプ元素)

類似の合金を比較し、公称成分値と残留元素(トランプ元素)値に基づいて合金の最善のマッチングを行います。

• 公称成分値の機能は、蛍光X線分析計では検出できない元素が金属中に存在している場合、合金の規格値に基づいて自動的に元素を特定します。
• 金属の価値または後処理に影響を及ぼすことのある、リサイクル金属中の混入物質や残留元素(トランプ元素)の存在を特定します。
• 合金母材別に残留元素の最大許容濃度を規定し、業界基準に基づいた残留トランプ元素ライブラリーが搭載されています。
• マッチングの正確性や測定スピードに影響を及ぼすことなく、微量な残留元素を合金番号判定から除外することができます。

簡単操作、容易なデータ保存とレポート作成

VANTAは、スループットを向上させるさまざまな仕組みや用途に合わせたソフトウェア機能により、ユーザーの生産性を高め、検査効率の向上に貢献します。簡単操作でデータ保存も容易です。

• 直感的で使いやすいタッチスクリーン・インターフェースを装備しています。
• 用途に合わせて構成の変更が可能なユーザーインターフェースを採用しています。
• 手袋を着用した状態でも容易に操作が可能な、プッシュボタン式ジョイスティックを搭載しています。
• 小型部品測定用の内蔵カメラと小径スポットコリメーター(オプション)があります。